ことわざ人生

夕立は馬の背を分ける

　『夕立は馬の背を分ける』とは、夏の夕刻、さっとやってくる夕立は局地的で、限られたごく狭い地域に降るということ。

　六月にもなると麦秋を迎え、そろそろ梅雨がくるなと思うようになりました。その季節感も、群馬県に来てから身についたものです。

　北海道には梅雨がありませんし、夕立に降られた記憶もなかったのです。それがこちらに来て、夕立にざっと降られたときの驚きったらもう。あれだけ景気よく降ってくるものだとは知りませんでした。

　今までは私一人だったので雨に降られても気にしなかったのですが、今は息子がいるのでベビーカーに雨具を備え付けています。外出先でいきなり降られるとちょっと慌てちゃいますね。

　でも、家の中から見ていると、夕立ってなんだかワクワクしてしまいます。「おおう、すごい！」などと言いながら、勢いよく地面をたたきつける雨粒を猫と一緒に見ているのです。愛猫たちは窓際で目をらんらんとさせ、ガラスにぶつかって散る雨粒に戦闘態勢です。

　夕立は『驟雨』とも呼びますが、雨の名前って風情がありますね。ただ、ゲリラ豪雨となると交通に影響が出たり大変ですけど……。