名物に旨い物なし
『名物に旨い物なし』とは、名は必ずしも実を伴わない。評判と実際とは一致しない場合が多いということ。似たような言葉に『名所に見所なし』というのがあります。
思い返せば、山形も北海道も群馬県も名物は旨い物ばかりでしたので、この言葉に縁のない生活でした。
でもこのエッセイを書くにあたり、あらためて考えてみたら、一つだけこの言葉を思い出す料理がありました。それは……『焼きまんじゅう』なのです。
群馬県の皆様、ごめんなさい。私は群馬県民のソウルフードともいえる『焼きまんじゅう』がどうしても苦手なのです。
『焼きまんじゅう』とは群馬県の郷土料理で、蒸したまんじゅうを竹串に刺し、甘めの味噌ダレをつけて焼いたものですね。お団子サイズを想像しちゃいけません。まんじゅうですからね、大きいんですよ。
群馬の皆様は本当にこれが大好きみたいで、お祭りやイベントなどで必ずといっていいほど見かけます。
夫には「いいか、群馬県民の前で焼きまんじゅうが嫌いなんて口に出さないほうがいいぞ」と笑われる始末です。
あくまで私個人の嗜好ですから、まだ食べたことのない方は是非トライしてみてくださいね。焼きたてがおすすめです。
思えば、北海道から引っ越すとき、群馬県の所在地や名物をよく訊かれたものです。あまり周囲に群馬県にご縁がある人がいなくて、「名物って何?」と知りたがる人が多かったです。
そして、当時の私は「えっと、温泉とか……温泉とか」と、ほとんど答えられず。今では色々おすすめできるようにもなりましたよ。このエッセイを通して、少しずつ書いていけたらいいなと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます