2月のシャンデレール(聖燭祭)

シャンデレールのクレープ

 正直、詳しく知っている人は少ないと思う(私も知りません)

 それでも、クレープ屋が屋号に使っているケースもあるので「シャンデレール」の名前くらいは耳にしたことがあるでしょうか?


 ただ、日本におけるクレープのイメージはお手軽なお菓子

 それも代表すべきお店は屋台であり、手で持って歩きながら食べられるスタイル

 

 そんなクレープが誕生したと云われる16世紀

 当時はパンの代わり、もしくはおやつとされていたようです(クレープの元となったそば粉のクレープガレットは12世紀頃には存在した)


 その起源はキリスト教の聖燭祭せいしょくさいと云われているけど、詳しいことは不明  聖体とされるパンの代わりであったとか、クレープがイエスキリストのであるとか云われています

 実際、クレープは赤ん坊を包むに似ているかもしれません

 また、黄金色と言えなくもないのでまさに

 ゆえに光の御子に相応しいと考えられたのかも?

 他にも、単純に太陽を模したという説もあったり(日本のクレープは折り畳むイメージが強いですが、丸いまま出すケースも多いのです)


 ちなみに、聖燭祭シャンデレールはイエス降誕40日後の神殿奉献を記念するキリスト教の祝日だそうです

 

 そして、2月2日になるとフランスの各家庭ではクレープが焼かれ、食べられます

 他にも左手で金貨を握ったまま、フライパンで焼いたクレープを高く放り投げ、上手く元の戻せるかどうか――という、占いおあそびも行われているとか

 これは、かのナポレオンも挑戦したといわれていますね

 上手くいけば、その年は幸運が訪れお金に困らない――らしいですけど、これ何回でも挑戦できるそうです

 ただ現代のフライパンならともかく、昔の鉄製だと高く放り上げるどころかくっつかないように焼くことが難しいので、成功者は少なかったのかな?


 まぁ近年でもクレープは専用の鉄板で焼きますから、もしかすると難しいかもしれません

 というより、自宅でクレープを焼こうとすら思わないでしょう

 あったとしても、ホットケーキをうす~く焼いてみるくらい? 

 どっちにせよ、使うのは鉄板ですね


 海外のお祭りや行事が好きな日本人ですが、間近に節分がある所為かこのシャンデレールは馴染みそうにないですね

 それでも2日にクレープを食べて、3日に豆や恵方巻を食べるのも悪くないかも?


 というわけで、2月2日はクレープ屋に注目してみてください

 もしかすると、素敵な催しやスペシャルなメニューがあるかもしれません

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る