2月のバレンタインデー
チョコレート
2月14日は聖バレンタインデー
これに関しては最早、説明する必要もないかと思います
由来を含めて諸説あるものの、日本においては「チョコレートを贈る日」として認識されており、これからも変わることはないでしょう
ただ、女性から男性へ――それも意中の相手――に贈るという意味合いは、既に下火になっているみたいですね
まぁ、本命オンリーだけでは売り上げが下がる一方ですので、「商売」の観点から見れば致し方ありません
もっとも、自分から仕掛けておいて義理だの友だのと後付けしている様は些か情けなくはありますが……
長い時を経た今をもってなお、バレンタインデーはチョコレートから大きくぶれておりません
対して、ホワイトデーはぶれっぶれです(マシュマロ、クッキー、飴……etc.)
また、ハロウィンがあのように変貌した現実をみますと、最初にチョコレートに目を付けた方はまさしく称賛に値するでしょう
さて、このチョコレートですが扱いが非常に難しいです
正直、私の専門ではありませんし、詳しくもありません
ぶっちゃけますと、チロルチョコと同じサイズに300円~500円を出すのに抵抗があります
エクレア1本が500円越えとか、
なんといいますか、チョコレートにこだわるのは、コーヒー豆の品種にこだわるのと似ている気がします
つまり、興味がない人はまったく理解できない――
というわけで、今回はざっくばらんに紹介させていただきます
まず、クーベルチュール
手作りを試みたことがある人はご存知な単語だと思いますが、こちらはチョコレートの品質――定められた『カカオ』由来の成分が入っていることを保証する国際規格です
早い話が、高品質なチョコレート
注意点として、これはあくまで国際規格であって日本の規格ではないということ
なので、上記よりも品質が落ちるモノを日本ではクーベルチュールとして売っても問題がないのです
ちなみにチョコレートの基本的な構成はカカオマス、カカオバター、砂糖の3つ
一般市場においては、カカオ分が32~70%のモノがよく売られているかな?
カカオ分が高ければ高いほど苦くて、低いほど甘い
厳密には違うけども、%の残りは砂糖と思って支障はないかと
ただ、クーベルチュール・オ・レ(ミルクチョコレート)に限り、乳脂が24%以上含まれます
また、ホワイトチョコレートはカカオマスを含んでおりません(厳密にはチョコレートとは言い難い)
こちらはカカオバター、乳脂肪、砂糖で構成されております
そして、クーベルチュールと名乗れないチョコレートには植物油や乳化剤を始めとした余分な代物が添加される次第です
次に、生チョコ――正確には、ガナッシュと呼ばれるモノ
日本ではココアや粉糖を塗してそのまま食べられるますが、多くはケーキを構成する一部分、もしくは一口サイズのチョコレート――ボンボンショコラの中身に使われています
簡単に説明しますと、これは溶かしたチョコレートと熱々の生クリームを合わせたのち、冷やして固めてものです
材料も作り方も非常にシンプルですが、そこに加えられる副材料――バターや牛乳、イチゴを始めとした果物のピュレや様々な香辛料によって、味も食感も千差万別になります
そのため、ショコラティエにとっては腕の見せ所かつ重要なポイント
ボンボンショコラは主力商品でありますが、素人に判別できるのは形と中身――ガナッシュくらいかと思います
やれどこどこ産のカカオだとか、風味が素晴らしいだの語られても、正直言ってさっぱりです
それよりも、中身がイチゴ風味です、みたいにわかりやすいほうが絶対に売れます
逆に中身が胡椒だのアニスだと言われると、日本ではまぁ受けません
買うのは、かなりのチョコ好きか同業者か好奇心が強いか……といったところでしょう
いくら見た目が可愛くて美味しかろうとも、一口サイズのチョコレートが300円以上するのは抵抗を覚えてしかり
興味のない人からすれば、3粒で1000円なんてありえません
そういう方にとっては、ハワイ土産で定番のマカダミアチョコレートのほうが喜ばれます
というより、高いチョコレートを目の前でバクバク食べられると些か哀しい気分になります
ですので、バレンタインだからといって
特に有名ブランドだし、高いから美味しいに違いない! という思い込みだとなおさらです
チョコレートは奥の深い食べ物です
それこそ、ワイン、コーヒー、紅茶、チーズに通じるほどに――
しかしながら、上記のような嗜好品はこだわりだすとキリがありませんし、度が過ぎると周囲に面倒臭がられます
そういった意味でも、(高級)チョコレートは難しいです
まさしく、量を取るか質を取るか
しかも、その質が必ずしも伝わるとも限らない
ぶっちゃけますと、このお値段でこの満足度ならケーキでよくない?
というのが私の結論
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