おもちゃ

 我が家にはおもちゃが多い。

 といっても、何でも買い与えているからというわけではない。年齢差があるので、大きい子用のおもちゃから小さい子用のおもちゃまで幅広くあるのだ。普通の家なら小学校に上がったらいらなくなるものがうちでは捨てられない。

 その結果、おもちゃがたくさんあることになる。


 ゲーム機も与えていないので、いまだに積み木やプラレール、レゴで遊んでいる。でも小さい子には作れない超大作を作る。部品の取り合いでケンカになるのが問題だけど。


 たくさんあるといっても、流行りものは買ったことがない。

 女の子なら、○○キュアグッズ。男の子なら、レンジャーもの。毎年買わせる玩具屋さん商戦には乗らない。


 基本その手の番組は見せてないから、多分違いもわからない。お古で貰ったウルトラマンのパジャマを着せても、うちの子は「かっこいい」って言っていた。


 以前その話をしたら、若いお母さんに「かわいそう」と言われたけれど、流行を追い続けて与え続けるのが正しいのかどうか、ゆっくり考えてほしいと思った。

 「友達同士の輪に入れないとかわいそう」とも言っていたけれど、それがないと繋がれない友達関係の方が問題だと思う。



 流行りのおもちゃなんて買ってもらえないから、うちの子たちは自分たちで工夫して何でも作ってしまう。


 『名探偵コナン』を見たら、ハットにマント、ステッキにメガネ。

 『ガンダム』を見たら、中に入って動けるのを作る。

 『風立ちぬ』を見たら、飛行機。

 『宇宙戦艦ヤマト』を見たら、戦艦。

 『四銃士』を見たら、剣と盾。

 『ハリーポッター』を見たら、杖とマント。


 全部全部、紙と糊とセロテープなどそこらにあるもので作っていく。

 子どもの創造力ってすごい。最初から形のあるものを与えるなんてもったいないよ。創りだしていく力を大切にしてあげたい。


 問題は。

 使った道具や材料を片づけないこと。


 これは口を酸っぱくして言ってもなかなか治らない。これさえなんとかなったら、もっと自由にいろいろさせてあげられるのになぁ。



 男の子たちが制作に夢中になった日は、その作品の出来栄えに無茶苦茶ほめてやりたい私と、とんでもなく散らかった部屋を片づけさせるのに怒鳴り散らさないといけない私とが葛藤する日。


 外で遊んでも家の中で遊んでも、褒めると叱るは同居しちゃうんだよな。褒め育て、してあげたいけど・・・褒めてばっかりいられないのが現実。

 でも、叱るより先に褒めてあげる努力はしようと思う。



 今はお城づくりに夢中の三人。

 さてさて出来栄えは・・・?


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