色水
子どもの頃に私もよく色水を作って遊んだ記憶がある。花や葉っぱの汁で水に色をつけておままごとのジュースとかにしていた。
長女と次女が通った公立の幼稚園は、自由時間がかなりたっぷりあるので、子どもたちは好きなことをして遊ぶ。
春先から秋口にかけて子どもたちの間で必ずはやる遊びの中に、色水作りがあった。
二人ともペットボトルに入れたきれいな色水をよく持って帰ってきた。
そして週末には家でも花や葉っぱでいろんな色の色水を作っていた。
ある日、掃除をしているときにそれを発見した。
机の上にきれいに並んだ色水入りのペットボトル。ピンクや黄色、水色、いろんな色が並んでいる。中にはえげつない色の物も混じっていたりするけれど、ほとんどはきれいな色のもの。
何気なくそれらに目をやっていた私はその一つを手にとり、ふと思う。
これってなんの色だろう?
他のペットボトルには一緒に花や葉っぱが入っているのに、これだけ何も入っていない。黄色い液体。
なんだか嫌な予感がする。それを持った瞬間に閃いてしまったのだ。
・・・まさかね? そんなはずはないよね?
そう思いながらも確認せずにはいられなかった。
その中身は・・・そう、予想通り○○っ○だった!!
なんでそんなの入れるの~!? 汚いし~!
お迎えのバスを待つ間にママ友にその話をすると。
「器用やな~! 男の子やったら簡単やろうけど」
ってそこ、感心するところ?
帰ってきた次女に、
「○○っ○はおもちゃじゃない! 絶対にもう遊んだら駄目!!」
ときつく叱ったのに。
いや、叱ったからか? 嫌がらせか?
二日後、風呂掃除をしようと風呂靴を履くと・・・。
ぐしょっ。
靴下がびしょぬれになった。中には水がたっぷり。
と思いきや、入っていたのはたっぷりの○○っ○だった・・・。
・・・やられた!!
子育ては忍耐というけれど。怒るのではなく叱るのがいいとは頭ではわかっているのだけれど。
ついつい怒ってしまう毎日です・・・。
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