ジュース
私はほとんどといっていいくらいジュースは買わない。市販のジュースは糖分も多すぎるし添加物もいっぱい入っている。普段の飲み物はお茶か水でいいと思っているからだ。
子どもたちがジュースにありつけるのは、私が作る酵素ジュース、赤紫蘇ジュース、梅サワーなど。それも家族10人で飲むとあっという間になくなる。
だけどおこづかいをもらっている中学生と高校生の二人は、勝手に自分達で買って飲んでいる。
ハードな部活で糖分がほしいのはわかるし、体格も違う。何よりもう素直に親の言うことを聞かないお年頃だから、黙認してしまっている状態。いつかわかってくれたらいいなとは思っているけど。
困るのは、2リットルサイズのペットボトルを買って帰ってくるとき。
外で飲んでる分にはいいけど、家に持って帰ると当然弟たちが欲しがる。いつの間にか減っていて「誰が飲んだ!」となるのはいつものこと。
買ってこなきゃいいのにねぇ。
ある週末。
次女がまたジュースを買ってきた。
「ちょうだい! ちょうだい!」
「ぼくもほしい!」
「ぼくも~」
弟たちが群がるのは当然のこと。
「この山を一周ランニングしてきたらあげる」
次女が条件を出した。
この山を一周というのは、距離は800メートルくらいだが、とにかく坂がきつい。ランニングには不向きなコースだ。
「四分三十秒以内な」
時間制限までつけられたのに。
「わかった~!」
元気に飛び出していく男の子四人。容赦なくホントにタイムを計る次女。
ほどなくして順番に帰ってくる。時間までに戻ってきたのは長男と三男。幼稚園児の四男はさすがにそのタイムは無理なので、おまけでオーケーをもらう。
そうしてありついたジュースは。
可愛らしいサイズのグラスに氷を三つも入れている。
それってどうよ?
とは思うけど口は挟まない。子どもたちがお互い納得してるんだから干渉すべきじゃないだろう。
そして一人だけもらえなかった次男は、
「もう一回計って!」
と再度チャレンジ。
一杯だけでは物足りなかった他の三人も、もう一回飛び出していった。
体力つくな~。いいトレーニングだわ。
結局みんな四周も五周も走って何度ももらっていた。でも、その量は・・・。
後で次女と一緒に確かめてみたら、一杯五十㏄もなかった。
・・・お疲れさまです。
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