ぱなしの長男
長男は、全てにおいてやりっぱなしである。
ストップができない彼が、やっていることをやめるのは次に興味を持つものができたとき。興味はすでにそっちに移っているから、今までやっていたことはすっぱり忘れてしまうようだ。
今やっていることがやめられない、というのは長所ととらえれば集中力を持続することができると言える。けれど、保育園や小学校などの集団生活においては、切り替えができないというのは短所にしかならない。チャイムで区切られた時間割をきちんとこなさなければならないからだ。
それが長男には難しい。
家でもハサミやのり、セロテープ。なんでも使ったら片づけない。次のことに移ったときには忘れているから。
置き場所をきちんと決めておけば、部屋は片づくとよくいうけれど、うちは置き場所が決まっていても、そこにその物があることは滅多にない。見つけたらそこに片づけるようにしていても、すぐにまたなくなっている。困ったものだ。
物があるべき場所にないのも困りものだが、電気のつけっぱなし、水の出しっぱなしにもほとほと困り果てている。
一番、痛かったのは・・・。
ある冬の寒い休日。
外は猛吹雪。みんな一階の炬燵に集まってトランプをしていた。
夕方になり、部屋干ししていた洗濯物をたたもうと二階にあがり、ドアを開けると。
なんと!! もわっと熱気がたちこめている。
うわ~! ガスストーブつけっぱなし!
慌ててオフにしにいって気づく。
設定温度がhighになっている! 一体いつから? ここまで部屋の中が暑いってことはかなり長時間か?
そして部屋の中をぐるりと見回し、もっと恐ろしいことに気づく。
窓が全開!! ベランダへの掃きだし窓も、二つある出窓も全ての窓が全開なのだ!! それでこの温度!? 一体どれくらい時間がたってたらこうなるの!? ガス代は!? 電気代は!? いくら請求くるんだろう!?
もう完全にパニックだった。
長男を呼びつけ、怒鳴り散らしてしまった・・・。
いやはや、なかなか落ち着いて叱ることができません。
落ち着いて後から自分の失態に落ち込みます・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます