多忙過ぎる日々

 オッサンを超楽勝でぶっ倒してから数日が経過した。

 誰もあのオッサンを倒せなかったらしいが、俺にとっては見える敵。全く問題無かった訳だ。

 まあ、あんなオッサンをぶっ倒したからと言って自慢にもなる筈も無いが、他の連中は違うらしく。

 腕試しで挑戦してくるアホや、冷やかし、からかいで依頼してくる馬鹿が毎日毎日押し寄せてきて正直鬱陶しい。

 マジ依頼なら俺も普通に仕事するが、こんなアホ共にいちいち構っていられない。なのでぶん殴って丁重に御引き取りを願う毎日が続いている。

「殴って御引き取りとか嘘言わない」

 神崎が頭にチョップして突っ込んで来る。

 俺は頭を擦りながら不機嫌な顔を神崎に向けた。

「本当の事じゃねーか」

「ええ。本当の事ね。だけど腕試しの人達には一回1万で勝負を受けて、からかいの依頼の人達は病院送りにしているじゃない」

 まあそうだが。だけど嘘じゃないぞ。

 全員一発でケリ付けている訳だしな。金を貰った腕試しの馬鹿共はそのまま帰って貰うから動けるようにしなくちゃなんねーし、病院送りも死なす事は避けなければならない訳で、かなぁり手加減しているんだぞ。

「やり過ぎよ全く…」

 そう言いながら一万円札を数える神崎。今日だけで12万の稼ぎになった。ホクホク顔だ。

「だが、からかいの馬鹿共は来なくなっただろ?噂を聞いたアホ共が湧かなくなったって事だ。つまり北嶋心霊探偵事務所に平穏が訪れたと言う事だ」

 腕試しは相変わらず来るけども、そろそろ収束しそうだし。

 12万から一枚くすねようと手を伸ばすも、ぴしゃりと叩かれる。

「だけど道場破りみたいな真似を霊能者がするとは思わなかったな」

 その手をフーフーしながら思った事を言う。

「珍しいけどね。師匠が若い頃は頻繁にあったみたいだけど。今はそんな真似する人も少なくなったって仰っていたわ」

 12万をカバンに仕舞いながら言う。つかその金仕事で得た金じゃないんだから俺の物じゃねーのか?

「仕事じゃない?業務時間内でのトラブル解決じゃない?何言ってんの?」

 キョトンとして返された。つか声に出ていたのか?それとも顔に出ていたか?

「と言うか病院送りはやめて。評判がおかしな事になっちゃうから」

 おかしな事とは、北嶋 勇は狂暴で話も聞かない無法者、ってネットで書き込みがあったアレか?

 別にいいだろ。アホがからかって自爆した愚痴を書き込むくらい。

「まあいいや。ところで北嶋心霊探偵事務所宛ての依頼は増えたのか?」

 婆さんから回ってくる仕事でもアホみたいにこき使われている俺だが、そろそろ北嶋の名前で仕事が欲しい。いつまでも水谷の下請けの儘では自立できない子供みたいでなんか嫌だし。パラサイトかって突っ込みたくなる。

「う~ん…、あの件以来、別口からの依頼が増えたっちゃー増えたんだけど…殆ど同業者からなんだよねぇ…個人からは今まで通り、殆ど無し」

 指でバツを作って不満顔の神崎。つか同業者って?

「要するに手に負えないとか、急を要する案件が他の霊能者から回ってくるようになったって事。その中には水谷から独立した先輩達からの案件もあるよ」

 婆さんに泣き付かないで俺に回してくるようになった、って事か?婆さんも不出来な弟子に泣き付かれる度に出るのも面倒だろうし、いいっちゃーいいのか。

「黒刀先輩からも一件回って来たよ。鳥谷先輩からも」

「ほう?ザコだと思っていたが、一応は仕事できるのか」

「水谷から独立した人達よ?第一線で活躍できる技量は当然あるわよ」

 そうなのか?まあいいや。俺の身内じゃないしどうでもいいや。

「んじゃ身内からはぼったくれよ」

「そうしたいけど、流石身内と言うか…依頼内容と依頼金が吊り合っているのよね。ハッタリも意味を成さないし、やり難いったらありゃしない」

 同業者で同門から回ってくる仕事だから単価も難易度も知っている。なので交渉なんか意味がないっつー事か…

「んじゃ身内からの仕事は請けるなよ」

「駄目よ!!アルファスパイダー買うんだから!!」

 そこは揺るがないのか。揺るがないんだろうな。鼻をぷっくり膨らましているし。どんだけアルファロメオ欲しいんだよ。中古ならもう買えるんじゃねーの?知らんけど。

「んじゃ俺の給料上げてくれ。流石に月5万はおかしいだろ」

 俺の事務所なので、潤うまでは所長の俺が金銭面では我慢しなければならない。だが、この所の過剰過密労働と、別口からの案件で、立ち上げた当初よりは遙かに潤って居る筈だ。

 我慢した分儲けたら還元して貰うのが所長だろ。

「うん?まあまあ。その内にね」

 手をヒラヒラ振り、ハイハイな感じの神崎だが…こればかりは納得せんぞ。俺の稼いだ金なんだから還元は当然だ!!

「おい、労働には対価が必要だ。解るだろ?」

「だからお給料出しているじゃない?5万円。税抜でさ」

「だから儲けたのなら我慢した分還元して貰わなくちゃいかんだろうが?大体俺は給料明細も貰っていないんだぞ?」

「大丈夫。ちゃんと管理しているから」

「いやいやいやいや。お前が俺の給料を管理してどうすんだよ?つか明細書も出てないんじゃ給料じゃねーよコレ。小遣いじゃねーか」

 ファーストフードやコンビニのバイトの方が稼げるじゃねーか。俺って事務所の最高責任者なのに、可哀想過ぎるだろ!!

 捲し立てる俺に深い溜息を付く神崎。そして俯きながら睨む。

「管理してあげているのにお礼も言わない。それどころか責め立てるとか…解ったわ。じゃあ新しい所員募集して頂戴。感謝も出来ない所長の下では働きたくありません。本日をもって私はこの事務所を…」

「卑怯過ぎるだろ!!藤木か!!」

 永沢の方が卑怯のような気がするけども!!つかちびまる子ちゃんはどうでもいいわ!!

「それに私のお給料だって据え置きなのよ?上げるんだったら私の方が先じゃないの?」

「そのロジックは全く解らんが、俺の給料が上がる事は無いのは理解した」

 ちくしょう!!こんなにこき使われているのに!!5万じゃ大した事できねーよ!!

「と言うか北嶋さんってそんなにお金使わないよね?欲しい物は無いの?」

「勿論ある。タバコとかジュースとか」

「じゃあ5万で事足りるじゃない…」

 まあそうだけど。服とかも神崎が買ってくるし、家の水道や電気代、食費なんかも管理してくれているし?

 …そう考えたら5万でも充分なんだよな…いやいや、しかしだ。それはそれだろ?働いた分はちゃんと貰わんと。

「でも、まあ、確かにね。今は無理だけどいずれ上げる事にはなるでしょう。だからもうちょっと我慢して?」

 申し訳なさそうに上目使いで俺を見る。うむ、流石俺の嫁。実に可愛い。

「…まあいいけど…いつまで我慢すりゃいいんだよ?」

「少なくともアルファスパイダーを買うまで」

「結局そこに行きつくのかよ!!」

 げんなりだった。堂々巡りもいいとこだ。

「さって、ちょっと無駄話が過ぎたよね。そろそろお仕事に行きましょうか?今回は福岡。鳥谷先輩からの案件ね」

 そう言って立ち上がる神崎。つか福岡!?

 俺は恐る恐る訊ねた。

「あ、あの…移動は飛行機だよな?流石にファーストクラスとは言わんけど…」

「当然でしょ?経費でも出ているんだし」

 それは経費が出ないのなら車で移動すると言う事じゃないのか?まあ飛行機は有り難いから文句は言わん。

「ビジネスクラスをお願いしたけど、お金無いって泣かれちゃってね。仕方ないからエコノミーで我慢したわ」

 カレー臭も災難だな…手に負えない案件なんか手掛けるからそうなったんだ。つか俺が行かなきゃ婆さんに頼んでいたって事だよな?流石に婆さんにエコノミーはマズイか?いや、あのババァも普通に空気読むだろうし。金が無いカレー臭にビジネス取れとは言わんだろ。

 まあ、取り敢えず仕事はしなけりゃならん。なので俺は超イヤイヤながらも着替えに二階へと上がって行った。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「やーっと帰って来れたわねー」

 大量の荷物を居間に置き、息を付く。北嶋さんが。

「お、お前…いくらなんでもそりゃねーだろ…」

 土色になった顔色を私に向けて零すが、聞いてはいけない。心が痛みそうだからだ。

 あの日、鳥谷先輩の案件を片付けに福岡まで行った。

 鳥谷先輩が大苦戦した相手は、憑りついた人の命を脅かす程の悪霊。実際被害者は結構ヤバい所に居た。もうちょっと遅れていたら命を落としていただろう。

 だが、流石と言うか当然と言うか、北嶋さんの敵じゃない。ぶっこ抜き除霊で時間にして1秒も掛からずに憑依を抜き、程よく殴って(本人曰くエアぶん殴るらしい)悪霊を脅えさせた。 とどめは鳥谷先輩が刺したのだが、実に手ごたえの無い相手に変貌したようで、あっさりと地獄に送れたらしい。

 その日は福岡に一泊し、仕事も終えたから帰ろうと言った北嶋さんを制して『次の案件先の広島』に向かい、仕事をし、今度こそ帰ろうと言った北嶋さんを宥めて『次の案件先の香川』に向かい…

 こんな感じで、4日で13件の案件をこなして、今さっき漸く家に戻って来たのだ。

 大量の荷物は仕事を回してくれた水谷の門下生からのお土産。私の先輩方からのお土産だ。

 手に負えない、急ぎ、はたまた伯爵を倒したご祝儀代わりで貰った仕事だ。一番南の鳥谷先輩から相談があった時に、じゃあ下から順番に、と先輩方にお願いしていたのだ。

「急に福岡に出張っつーのも結構ヘビーだろうに、下から順番に仕事をしてくるとか…お前は一体どれだけ鬼なんだ!!」

 涙目である。つか、別に疲労していないでしょ?仕事時間だけ見れば一つ15分(エアぶん殴る含み)で片付けているんだし。とどめは私か先輩はするんだし。ちょっと移動時間が長い事と、ちょっと数が多いだけじゃない。

「でも仕事料沢山貰えたでしょ?宿泊先も結構いいところ取って貰ったし」

「それにしてもハード過ぎるだろ!!4日で13件って!!最後の大阪の奴白目向いて驚いていたじゃねーか!!あり得ないってさあ!!」

 まあ、普通はそこまでしない、と言うか出来ないしね。北嶋さんが色々異常なだけで。

「でもタコ焼き美味しかったでしょ?」

「旨かったけど!!大阪だからタコ焼きで機嫌取ったって事か!?」

「いやいや、機嫌は取らないよ?なんで北嶋さんの事務所宛てに来た仕事の為に、私が機嫌取らなきゃならないのよ?私はただの所員でしょ?」

 私は所員らしく、来た仕事を請けて所長を現場まで案内しただけ。ついでに色々あった案件も片付けただけ。ついでにそっち方面で活躍している先輩に仕事のお願いをしただけ。

「みんな北嶋心霊探偵事務所の為じゃないの?事務所の為に頑張った私を鬼だと言うの?」

 四つん這いで抗議している北嶋さんの顔を覗き込んで言った。真顔を意識して。

 北嶋さんが身体を引かせて引き攣る。四つん這い状態なのに器用な事だ。

「だ、だけど4日で13件は異常だと…」

「でも北嶋さんは超優秀だから楽勝で終わらせたよね?所長の技量を超高評価している私としては、あんな程度まだまだまだまだだと思っていたけど?それとも私の期待外れなの?」

 此処はお世辞、と言うか褒め殺しだ。実際超高評価はしているけども。

 やはり真顔で言い切った私に対して、冷や汗と苦笑いを向ける。どうやって非難しようか思案中なのが丸解りだ。だが、私の褒め殺しの方が1枚以上上手なようで、非難の言葉が見つからない様だった。

 ならば、と、努めて明るい笑顔を作り、北嶋さんに向けて言う。

「解って貰えて何よりだわ」

「…………………うん……」

 項垂れたのか頷いたのか解らないが、兎に角頭を下げた。私の主張が通った証だ。

 まあ、頑張ってくれた事は確かだし、今日くらいは労ってあげましょうか。

「じゃあちょっと早いけど夕飯の準備をしましょうか。それとも外に食べに行く?」

 ちょっと豪華にお寿司とかいいんじゃない?ぶっちゃけ私も支度するのが面倒だし。

 ここで北嶋さんが顔を上げて私を直視した。なんと言うか、妙に優しい顔を向けながら。

 なんだ?物凄い嫌な予感がするんだけど!!

「いや、家で食う」

「うん?」

「神崎の飯が食いたいから家で食う」

 ……顔が火照って来たじゃない!!え!?褒め殺しなの!?

「ここ数日外食とか宿の飯ばっかだから神崎の飯食いたい。茶碗蒸しとか筑前煮とかブリ大根とか」

 …手の込んだものを要求してくるとは…一応私も疲れているんだけど…

 それなら沢山頑張った事だし、打ち上げ的なアレで何処か日本料理のお店にでも…

「味噌汁は石蓴あおさかアサリがいいな。あ、豚汁も捨てがたい」

 遂に四つん這いをやめて胡坐にチェンジした。腕なんかも組んじゃって!!

「あー、そら豆焼いたのを塩で食いたいな。それも頼む」

「ち、ちょ!!まさかそれ全部作れと言うの!?」

 流石にそれは…私のご飯がいいって言ってくれたのは嬉しいけども、今から!?

 北嶋さんは思い切りキョトンとした顔になって言う。なに言ってんのお前?みたいな感じで。

「神崎の腕を一番信用している俺が作ってくれと言っているんだから超楽勝で作れるだろ。まさか疲れたから外食でとは言うまい?お前も知っている通り、一番頑張ったのは俺なんだし。あのオッサンの件から言ってもさ。そんな俺に、ささやかな褒美があってもいいじゃないか」

 これは意趣返しか!?つかそれしかない!!そんなに仕事を沢山させたのが気に入らないのか?なんて小さい所長なんだ!!

 しかし、確かに一番頑張ったとは言え、意趣返しに乗っかる訳にはいかない。これからの前例になってしまう。結果アルファロメオが遠ざかる可能性がある。

 上手くやり込めようとせずに、正面から堂々と断って外食に…

「それに俺は神崎の飯が一番好きだしな。味付けも俺好みだし。いくら宿の飯が旨かろうが、三ツ星レストランの飯が凄かろうが、神崎の飯が一番俺に合っている事実は変わらん」

 …旅館やホテルの食事よりも、高級レストランの食事よりも私のご飯の方が好き、なのか……

 だったら仕方ない、な。うん、仕方ない。私のご飯が一番なのだから仕方がないなぁ…

 なんと言うか面倒くさいけど、そこまで言うのなら、ねえ?

「…ちょっと時間が掛かるから待つ事になるよ?それでもいい?」

「そりゃ当然だろ。いくら神崎がスゲエからと言っても、そんな短時間でホイホイ出来てたまるか。旨い飯の為なら待つさ。晩飯時までは」

 そ、そう?じゃあ…買い物に行かなきゃね。なるべく晩御飯の時間に間に合うようにしなきゃだし、時間が勿体ない。

「じ、じゃあ買い物に行ってくるわ」

「そうか。じゃあ俺は家で待っているから。貰った土産も選別しなきゃならんし」

「選別の意味が解らないけど…そうね。じゃあ行って来る!!」

 お財布入りのカバンを持って立ち上がり、気持ち急いで外に出る。

 なんかうまく乗せられたような気がするけど、私のご飯が一番だって言うんだもの。仕方ないじゃない?妙に顔も火照っている事だし、エアコンを掛けて商店街までかっ飛ばさなきゃ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 エンジン始動したかと思ったら一気に排気音が遠ざかる。どんだけスピード出しているんだよ?

 まあ兎も角、これで少しはゆっくりできるぞ。

 俺は居間のソファーに移動し、寝転がる。

 毎回こんなにハードにこき使われてよく身体ぶっ壊さねーな。アルファを買うと決めてからの鬼の労働。いずれマジで訴えを起こしそうだ。所長の俺が所員相手に過剰過密労働で訴えを起こすとか意味不明過ぎるが。

 アルファ買うまでこんな調子なんだろうな。あ~ダリィ。

 疲労困憊って訳じゃないがやたらと眠い。横になったのだから睡魔が楽勝で襲ってくる。少し寝ちまおうか?つか神崎も同じように労働している筈だから疲れているんじゃねーのか?俺程ではないにしろ。俺が一番頑張ったから俺が一番疲れているのは揺るがないにせよ。

 そうなるとちょっと悪い事したかな?素直に外食に応じた方が良かったか?

 そういや有馬が帰った日、目が覚めたら神崎が俺の隣で爆睡してマジビビったっけな。

 どんなドッキリを仕掛けられたのかと暫く考え込んじゃったよ。

 その内神崎が目覚めて寝ぼけて、なんか俺の布団に入ったらしいと判明してから後悔したんだよな。添い寝を堪能しとけば良かったって。

 愛し合っている者同士、共に寝どこに入るのは至極当然だと思うのだが。神崎は身持ちが堅いのだろう、きっと。だから部屋にも招いてくれないんだな。出張の部屋も別々なのもその理由に違いない。

 入ろうとしたらパンチくれるのもその表れだろう。物凄い痛いけど。

 …本当に愛し合っているんだよな?事あるごとに暴力で俺を退けたりするのは一種の愛情表現なんだよな?いやいや、ぶん殴るのがどんな愛情表現なんだよ。普通にDVだよそれ。

 じゃあ俺の愛情が過剰すぎて引いているのか?だったらどう愛情表現すりゃいいんだ?

 ……考えれば考える程解らん。俺は基本的に行動で示す男なのだ。なので今まで通り行動するのが吉。

 結論が出た所で一気に眠くなる。なので俺は睡魔に逆らわずに夢の中へ赴く。

 もう少しすれば神崎が飯が出来たと起こしに来るだろう。その僅かな時間で体力を回復させておくか。

 アルファを買うまでもうちょっと踏んばらなければならないからな。アレは神崎が欲しくて欲しくて仕方がない車だ。俺も協力しなくちゃなぁ………………

 これも所長の務め、それ以前に愛する女の可愛い我儘を聞くのが男の務めなのだから。




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北嶋勇の心霊事件簿3~時を超える魔人~ しをおう @swoow

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