【DEI】偉そうに言ってもただの「メッセージ」だよ

 前のページに書いた思想ブチ込む方法って、実は普遍的な物語創作手法でしかないんよな。メッセージだのテーマだのをブチ込むための方法を、思想投入に応用しただけ。


 もっと簡単に言えば、「お前等が偉そうに言ってるモンはただのメッセージだ」て意味だよ。なんか勘違いして、何より上位に置かれるべき、みたいに思ってるけど。


 どんな作品でも、このメッセージってのが入ってないと「薄っぺらくて鑑賞出来たモンじゃない」クソになる。メッセージが凄いものなら、その凄さが人々の度肝を抜くことになる。ただのラクガキと作品とを隔てる要素だよ。物事には優先順序と要不要の決定ってのが付きもので、これをしくじると駄作になる。すごくシンプル。


 駄作の中にはもうアイデア出しの段階で最初から「不要」を選択したもんだから、もう隅から隅まで「不要」の塊りになっちゃったような失敗作だってあるし。ここで神経研ぎ澄まして最初から最後まで「必要」だけで固めたら、まず失敗作とは呼ばれないっていう、とてもシンプルなモンだよ。その「必要」はもちろん、メッセージに準じたモノになる。


 だけど、実は「メッセージ」そのものを精査することも必要だ。本当にそのメッセージは正しいか? ただの独りよがりだったり、馬鹿げたものだったり、お花畑のキレイな夢だったりはしないか? ちゃんと定義できていて、明言化できているか?


 DEIやポリコレ、ジェンダーの連中が失敗続きなのは、その「メッセージ」を精査もせずに盲信してるせいだ。フワフワしたお花畑のキレイな夢程度の理解で人々にまで押しつけようとして、拒否られたら言葉の暴力で従わせようとしただろう?


「反対するヤツは差別主義者だ!」は許しがたい暴力だ。言葉で言い返せない自らの無能を棚に上げて、強権で人を従わせようとするなど、「悪」のやる行為だ。だから味方がいなくなるんだ。


 先に、作品が傑作になるにはメッセージが凄いものでないとダメだと書いたけど、そのメッセージに哲学とかを入れ込むと失敗しやすいのは、その哲学が完成にほど遠いからだったりする。だからDEIを入れた作品はことごとく失敗すんだよ。


 DEIがキレイゴトを並べただけで、論理としてはまるで完成されてないからだ。




 DEI。多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包括性(Inclusion)


「多様性とアイデンティティを尊重し、かつ、公平な活躍機会を与えられている状態」って簡単に言うけど、これ何度でも書いてやるけど一朝一夕の「公平」なんてのは実現不可能なんだよ。これについて私が何年思考したと思ってんだ。


 だけどこの世界は「公平」に出来ている。それはもう確実だ。すでに公平だ。


 そのために輪廻があり、魂が人間の本体であり、肉体に乗って時代を渡っていくんだ。それはエジプト文明のころには確信されていた事柄であって、否定するだけの証拠なんぞない。否定しようとすれば悪魔の証明に陥る事柄ってのは、否定出来ない、で正解なんだ。世の中のたかが8%しか解明されていない現代に、その答えは、これはもう「絶対に」出すことは出来ないからだ。信じたくないなら信じなくていい。


 だけど、輪廻があるとすればあとは「公平性」というものは確率論になるだろう?


 何度も何度も、それこそ何万回と転生を繰り返せば、およそ経験する事柄は誰もが平等に「ぜんぶ体験する」ことになるんだ。平行世界まで計算に入れれば、これはなお強化され、回数の上に平等は実現される。覚えてないだけの話になる。


 幸も不幸も平等に魂は体験する。「あざなえる縄の如し」だ。


 それ以外で「公平」が実現できる方法などない。どれだけ試行錯誤をしたか。


 そうしたら、魂と肉体とは必ずしもセットではないということも理論の上に見えてくる。すべてを体験するには、セットであるはずがないからだ。男にも女にも生まれてくるし、魂は女のつもりでいるのに男の肉体に入ることもあれば、DNAのミスで変な具合に肉体が成長することもある。すべてはベルトコンベアの上のレアケースだ。けれど、無限に近い繰り返しの中では、誰もが経験するんだ。確率の問題になるからだ。確率上では、いつか当たる。隣のそいつの人生はいつか自分が経験する人生だ。


 隣人が苦しんでいる時、そこに手を差し伸べても差し伸べなくても、それは一期一会で輪廻の可能性の中では自分に還元されるわけでもないことだが、だからこそ重大な決断にはならないからこそ、どちらを選んでも同じになる、どちらかが間違いということもなく、それは神の救いというものを体現している。その時、その時の、状況と感情だ。零れ落ちる砂粒のひとつだ。これを説明するには紙面が足りない。ww



 理論の上のこと、机上の空論であって証明不可能な論理だ。だから信じてもいいし信じなくてもいい。神という存在を探求していったら、平等と公平の実存が証明できねば、神の実存も証明できない、と思ったから長年考え続けただけのことだ。


 神も平等もありはしない、という思考から始めたらまた違う理論が展開されるだろう。物事は「ある」か「ない」か、究極にはどちらかだ。平等が「ない」となったら徹底的に絶対に「無い」でなければ理論としては破綻しているのだから。「ない」となればすべてはバラバラであろうし、まぁ、そこからどう理論展開していくのか、「ある」を選択した人間としては興味があるけどね。


 ジェンダーの連中の言い分も、解らなくはないんだ。肉体は男女の二つしかないが、中身はそりゃあバラエティに富んでいるだろう。だが、それは何に結びついているのかを考えていないよね。


 魂を信じるのか? だったら一度の人生でそこまで肉体に拘ることの愚も説いてしかるべきだ。違う性に生まれたイミをまず考えるべきで、摺り合わせにいきなり注目するのはおかしなリクツだ。精神の話なら、肉体にこだわるべきじゃないな。


 欧米は混乱している。一神教のキリスト教が輪廻をどう考えているかだ。


 だけど、本当に神は「人生一度きりだ、」などと言ったのか?


 日本の神道に経典などはない。あれは「偶像」だ。




 そう言えば、日本人の定義だけど、「日本語を話し、日本の文化を愛し、日本の生活習慣に合わせることができ、和を乱さないこと」が出来ていれば、肌の色とか血統とか関係ナシに日本人になれると思う。


 和を尊ぶ、和を以て貴しとなす。

 だから、逆を言えば「和を乱す」ヤツは間違い無く日本人からはみ出ている。


 アイデンティティもたぶん、その辺に根差していて、物質界のモンはあまり関係がないと思っているよ。




 ところで、日本の総理大臣交代であんまり騒がれてないことを逆に陰謀論的に捉えている向きがあるみたいだけど…


 私的には、石破さんでもよかったし、高市さんでもよかったから、スルーしただけだよ。アメリカ大統領の場合も、トランプ氏でもハリス氏でも、どっちになっても別種の問題によってどのみちアメリカは大変だろうから、興味がないけどね。


 ただ、ハリス氏だとせっかく枯れかけているWoke運動に水をやってしまいかねないから、ただそれだけの理由であんまり歓迎出来ない気はしてるけど。どっちにしろ良くはないだろうから期待してないよ。

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