前のエピソード――【弥助問題】奴隷制は日本的封建制には都合が悪いという話

「歴史を否定する多くのネトウヨは弥助（に関するエビデンス欠如の問題）を、（同じく証拠欠如の観点から）従軍慰安婦奴隷説の否定に走る（ハーバード大学の）ラムザイヤー教授の説と結びつけて論じており、『覚醒した欧米アカデミア』批判の補強材料にしている」→「差別的かつ前時代的な日本人ネトウヨを正す英雄的な欧米人研究者」のスタンスを固持している…らしい。（プレジデントオンライン記事）

　ここで言う歴史ってのがロックリー氏がバラ撒いた荒唐無稽な歴史風ファンフィクションなのを認めないことがすでに、日本と日本人に対する差別だし暴力だよ。

　これを差別というトコで止めるのは間違ってる。これは暴力だ。これを言ってる人間は公権力に与する人々なんだよ、政治家や官僚と同格であり、それだけの地位に居る人間が取っていい態度ではない。

　曲がりなり学者というからには、これは公的機関と同等だから、国家が行うと同等の「暴力」に匹敵する影響力を有していることへの自覚がないことは罪悪ですらある。

　エビデンスを無視して、当事者である日本人からの訴えに対してまったく論考することさえ拒否してるわけだから、公権力による弾圧と定義して差し支えないと思う。

　自分たちの立場というものをよく考えた方がいいよね。

　ラムザイヤー教授は学者として正当に学術資料をもって、エビデンスを論拠として、論考を組み立てているので、彼らの態度とは真逆だ。史料から導き出される推論を述べられたに過ぎないので、それは暴力とは呼ばない。

　彼らのやっていることはそれとは真逆で、推論とも呼べない願望あるいは決めつけであり、そこに正当性はカケラもない以上、その主張は日本へのヘイトだ。

　言論封殺というものがどういう状況を指すのかを考えれば、彼ら目覚めた学者が取った態度こそが言論封殺というべきだ。覚醒した欧米アカデミアは暴力によって日本からの声を封殺している、ということだ。

　エビデンスが欠如していようと何を言ってもいいというのは、それは主義主張の自由の範疇であるけれど、エビデンスがない以上、それを真実にしようという運動は「プロパガンダ」であるし、それが不名誉になる類いであるなら「ヘイト」だ。エビデンスが無いということはそういうことだ。「レッテル貼り」だ。

　レッテルを貼り付けてイメージ操作をして、不当に貶める行為は「暴力」としか言いようがないじゃないか。「文化侵略」「文化全体主義」と呼んでもいいか。自分たちの主義に反する者の意見を封殺するのだから、少なくとも自由主義陣営ではない。

「覚醒した欧米アカデミア」を「中共社会主義と現体制破壊を目論む革命思想に毒された共産主義者だ、」と言ってしまっても、それは言論の自由であるから問題ではないが、ヘイトにはなるよな？　根拠となる史料を提示できないんだから。

　あるいは陰謀論と一笑に付されるべき発言になるはずだ。それと同等の原典をもって真面目に語っていることを恥じた方がいいよ。あんたらの言ってるのはファンタジーだ。

　その、どこまで行ってもファンタジーでしかない論説を元に、少数派である日本と日本人に対して、「差別と偏見に基づく虚偽の歴史史観」を強引に押しつけるのだから、差別や偏見と闘っている進歩主義者が聞いて呆れる。

　黒人差別の対処に回す分ほどしか脳みそのリソースがない、偏狭な無自覚差別主義者だよ、あんたらは。平たく言えば、頭が悪いんだ。

　だけど、曲がりなり学者を張ってて有名大学も出たのなら、一概に頭が悪いで切り捨てるのも間違いだろう。そこには何か原因がある。前例で言えばオウム真理教事件の時も、多くの最高学府の出身者が傾倒していたりした。だから、脳みその劣化をまず認めて、その原因を追求した方がよほど前向きと思うよ。

追記：

　この件で、この連中に怒りを覚えない黒人がいたら、その人もよく考えた方がいい。こいつらは別に黒人の為を思ってなんて考えてやしない、自分たちの見栄しか頭にない連中だ。

　せっかく見つけた黒人の歴史の断片が、こいつらのせいでグチャグチャにされかけているんだぞ、怒ったらどうなんだ。

　日本人は真面目に歴史に向き合って、弥助が英雄的な侍だなんてことはありえないから、それは虚像だと指摘してるんだ。真実の弥助の姿を見たくないのか？

　本物の、一人の黒人が辿った数奇な運命を知りたくないのか？　見栄えが良ければでっち上げのニセモノでも構わないのか？　後年に「嘘っぱちだ、見栄っ張りだ、」と嗤われるようなものがそんなに大事か？

　あの目覚めた連中の言い分なんてのは、ただの見栄っ張りだぞ。おまけにただの自己満足だし、無責任で簡単なヤッツケ仕事だ。何の苦労もありはしない。黒人の為に使ってやる労力や時間はカケラもないんだとよ。そう言ってるんだよ、エビデンスなど要らないというのはそういうイミでしかないんだ。怠惰を誤魔化す見え透いた嘘だ。

　研究したり、史料を繰っ引いたり、そういう労力は要らないんだよ、決めつけを多数派工作で本当にするなんていう楽な仕事で、何の苦労もない。弱い者虐めで気持ちよくなりながら、良いコトをしたような気になって陶酔してるだけだ。

　本当、楽な仕事だよ、ただ日本人の中の反抗的なヤツに「差別主義者！」というレッテルを貼り付けて、ニヤニヤと弱い者虐めで気持ちよくなってりゃ済む仕事だ。

　そうして、本当に居たっていうのに、日本で見つけた数人の黒人たちを追跡調査しようという機運さえ潰して、「はい、あげるよ」と自己満足で、嘘で塗りつぶして原型すら解らなくなったような無価値なモノに仕上げて、黒人たちに渡すんだ。

　ほら、連中ときたら、一人残らず自己満足と優越感に浸った醜い笑顔してるだろ？

　みんな同じ笑顔をしてるよ、比べてみたらいい。醜い本物の差別主義者の笑みだ。