　さて、差別防止コンサルのくせに自分たちが掲げたはずの差別をタップリ挿入したゲーム作品を作ってしまったUBIsoftさんとスイートベイビーさんですが、現状、本社は黙秘を貫いています。

　日本で騒がれ始めたのは、プレイアブルPVが発表された辺りでした。その前の短い動画ではまだ誰も騒いではいなかった、という記憶。いや、ポツポツとは批判のコメントが涌いていましたが、まだ数えるほどでしたね。

　皆、割と「まぁ、ゲームだし、多少のことはね…」という空気でしたよ。

　ところが、プレイアブルPVを見た人々の間から、これはあまりにも出来が悪いのではないのか？という驚きが広がり、あまりにムチャクチャな日本の風景描写に唖然とする人が続出。さらに、肝心の弥助の戦闘が、これはもう野蛮人の戦いでした。

　このPVはアレです、桜が咲いてて稲刈りしててタイの人々があの特徴的な傘を被って登場し、そこを歩いてた弥助くんがカゴに満杯の柿の実を転がして、ついでに日本人雑兵の頭を踏み潰したアレ。

　UBIさん、あんな戦い方をする男は、日本人であっても昇格などしませんわ。（笑

　正直、あの野蛮な戦闘シーンが日本人の嫌悪と怒りを一気に焚き付けましたね。ほんと、黒人でもいいんです、五月人形みたいな鎧兜でもいいんです、なんちゃって忍びのフードパーカー頭巾でもいいんです、ただあの戦闘シーンはいただけない。

　これをまた、制作会社は「これは日本の史実です。」とかと、大々的に海外メディアのインタビューで自信満々に答えちゃってるわけですよ。このデタラメ風景と武士の風上にも置けない戦闘スタイルの弥助くんを。（笑

　おまけに道行く農民たち（タイ人っぽい人多数）が、いちいち弥助にお辞儀する。柴犬にしてはデカすぎるワンコ。一人ひとり順番待ちして行儀良く対戦する日本人雑兵。その雑兵の首をわざわざ斬り落とす弥助。UBIさん取材してないよね？　いや、監修したとかいう日本史の専門家を出せ。殴ってやる。トラロープに軽トラ発見。

　かくして果てしなく薪をくべられた日本市場は燃えに燃え盛りました。

　まさしく批判殺到。連日、アサクリ新作を取りあげた動画が続出。批判コメの嵐。

　それでも言語の壁は厚かった。これだけ日本語版のYouTube各動画が燃えに燃えているのに、海外は日本市場が大炎上していることを信じていませんでした。ボチボチと、直接で海外のSNSや動画に突撃コメントをしに行く猛者が登場。

　これ、海外市場においては、この猛者たちは日本人と信じて貰えませんでした。

　最初のうちは「白人の差別主義者が日本人のフリをしているだけだ！」と思われておりました。恐らくUBIの偉いさんもそう思ったのでしょう、動画を発表し、「我々は差別主義者の卑怯な脅しには屈しない！」とか言ってしまいました。

　どうやらYouTubeの仕様か何かで、日本語で書いても日本語で表示されるわけではなくヘタクソな英語になるとかいう話で…　これは確認しようがないので解りませんが、そのような説明をしてくれていた方がいました。勝手に翻訳される、と。

　で、わざわざ日本人っぽくヘタクソな英語を使って白人の差別主義者が日本人を騙っている、という解釈が出来上がった、という感じなのかも知れません。憶測ですが。日本人は怒らないことで有名で、さらにはキャンセルカルチャーを否定していることも知られていて、表現の自由を守護しているからゲーム表現で怒るはずがない、と思われていたので混乱が起きたようです。

　キャンセルカルチャーというのは、気に入らない事物を批判などによって撤回させてしまう運動のことです。誰かさんたちのことじゃないかとか思いますが。