異世界スーサイドスクワッドEDの感想(遅ればせ…)

 アマンダ・ウォラーにすべて持っていかせる、という大胆な構成でまず爆笑。


 そんで、「これが日本製だ!」と言わんばかりの【意味深シーン】の連打。


 優れた日本エンタメ作品は、制作陣がその作品の意図をまったく言及しないのだ。


 それは、視聴者の【醍醐味】を削ぐ行為に他ならないと解っていてやってる。


 視聴者にとっての醍醐味とは、【紐解く楽しみ】だ。


 どのように紐解くのか。


 制作陣の意図を推測しながら読むのもいいし、まったく独自に解釈してもいいし、最近ならSNSがあるから同好の士の意見を参照してみるという手もある。


 楽しみ方が広がるから、多く、日本のエンタメに携わるクリエイターという人々は寡黙に、作品の解説などはしない。それは日本文化の引き継ぎの中で、なんとなく皆が継承していくセオリーなどのカタチになっている。ヤボとか言う。(笑


 作り手でない者の特権として、その作品に対しては、「決定権がない」という一事において、読者や視聴者は言いたい放題が許されるわけだ。


 ああだこうだと意見をぶつけ合ってもいいし、自分なりの解釈というものを固持してもいいし、他者の意見を容れて整形していってもいい。自由にしたらよろしいがな、という奴だ。


 今回のこのエンディング、なかなか凝った作りだなぁ、と三巡目で気付いた。


 アマンダが途中途中でドアップになって、いわゆる「媚びポーズ」を取るんだけど、これがまた傑作で、わざわざブサイクになるように誇張してみせるんだよね、このアマンダさん。「おら、どうだ?」て感じで。(笑


 これ、制作陣が彼女をブサイクと思ってるんじゃないんだよな、だって通常のダンスの時の表情とかラストの椅子に座ってる時の表情とかは、普通に美人だもん。


 わざわざ彼女が、媚びポーズで変顔をキメてるんだよ! これに気付いた時はもう、制作陣スゲぇ、とか思ったわ。(笑




 ミーム化する、とかいう声もあったけど、真似るんだったらこの変顔も込みでお願いしたいよね。そしたら意図がはっきり分かると思うわ。たぶんだけど。(笑

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