民主主義社会における「正しさ」を担保する条件
https://www.youtube.com/watch?v=azGlhJL5nyg
『【雑学】無能集団が出す結論は天才一人の意見に勝るのか――』
「集合知」という言葉の正確な理解を助ける動画です。お薦め。
実はあんまりよく解ってなかったんだよね、これ。
集合知が働く為には、個々人が断固とした「正否の判定への情熱」というか、「詐欺は絶拒」という態度を持たないと機能しないんだろな、という具合の、かなり曖昧な理解しかしてなかったんで、この動画は勉強になったよー。
正義感と探究心、各種自由権の保障、それと「影響されにくいこと」辺りが重要だということは何となく解ってはいたけど、はっきりと関連が解明されてたんだね。
人の意見に乗っかる「人モドキ」は、民主制の数に入れられないから増えると困るよな、みたいな理解はしてた。いわゆる「信者状態」はクソ、てね。(笑
人間の集団は、平均値においてはかなり正確に物事の正しさを見抜くことが出来ることから、民主主義政治の正当性っていうのは担保されている、という辺りね。
1900年代初頭には数々の実験が行われていたそうで、集団の平均正答率は90%以上てのを突き止めたんだってさ。それを根拠にしてるんだってさ、民主主義政治ってのの正当性は。
人間の集団は平均値だと正解を導き出すことができるそうだけど、それはなぜか。
それは個々の能力値がバラバラでも、平均すると、過大評価と過小評価がそれぞれを打ち消し合って、それにより最終的には正解を炙り出すような働きをするから、という話らしい。動画を観てもらう方が早いよね、解りやすい解説ありがとうですわ。
「多様性予測理論」ていうんだそうだ。
この理論によると、集合知が正しく働く為には4つの条件があって、「多様性」「分散性」「集約性」「独立性」が保たれている集団じゃないとダメなんだって。
キモはたぶん、極端な意見とか突飛な意見が両極で相殺されることの重要性ってことなんだと思うんよ。それと、この動画では解説されてなかったけど、「風通しの良さ」も入ってんじゃないかな、と。分散性の担保が風通し、というコトかもだけど。
だって、相殺が起きるにはそれぞれが一旦はぶつけ合われないと起きないじゃん。
平均値ってのは、「風通しの良さ」で自在に行き来することで、オセロゲームみたいに伝播していくことでその閾値を上げてもいけるはずなんで、議論する空間の大切さを証明してもいるよねぇ。研磨されて精度が上がる、てのもあるし。
だから疚しい連中はすぐ「言論封殺」で反対意見を黙らせようとする。レッテル貼りとかは、その意見が正しくないのを察知した時に始めるもんねぇ。レッテル貼りがどのくらいウェイト占めてるかでだいたいソコの性質が測れるよね。
動画の最後に、皮肉っぽく「独立性のない国を作ったよ」と言ってドイツがナチスの党旗に染まる絵で〆るんだけどさ、この動画に上げられた4つの条件を片っ端から消していけば独裁国家の出来上がりなんだよな、と。
それからもう一つ、
100%愚民の集団はこれに当たらない、というのはアレだね、ネズミを使った天国実験のヤツを彷彿させる。何度やっても絶滅するという結果になるあの実験も、実はこのメカニズムが作用してるんだろう、と思えたわ。
ネズミたちは、なぜか二極に分かれてそれぞれで生活圏を分けてしまう、てあたりがくせ者だよね。それによって、社会の大多数にあたる分母の集団が愚民100%という成分になる、て意味だもん。
それにより、無責任に集団から離れた小集団のエリートたちも一緒に自滅する、てのはなんか面白い作用だ。無責任、てトコの自業自得が絡むんだろうなぁ、て予測してるけど。
ほら、キレイゴト好きの連中がよく言うじゃん、「人間は一人では生きていけない」って感じのこと。あれ、正しかったんだねぇ。(笑
エリートたちが分母集団を見捨てる、て辺りはたぶん、「淘汰」のメカニズムで、愚民100%になった分母が滅ぶことで淘汰されて、てなるはずのシステムがあるんだろう、たぶん。それがなぜか機能しないのも色々メカニズム的な条件なんだろな。エリート集団が分離したと見做されないで、ただの異物状態という判定で、分母集団が滅んだらそっちも消えるんだろうなぁ、とかは思う。うん。
アレかな、メカニズム的にはエリート集団は新しい集団の萌芽ではなくただの癌細胞判定なんだろなぁ。偏った性質がある=癌、だろなと。集団というのを一つの生命体と捉えると、愚民何%含みで初めて完全体で、それが無いってのはただの奇形ってことやね。うん。(胎児と見做されるか胞状奇胎と見做されるか、て感じかな?)
面白い動画でした。お薦め。
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