『セクシー田中さん』焦点の整理をしてみる

 この問題は、

1.「改変しないで」という原作者の意向がどこで反故になったのか。(しかも悪質な契約違反であり、反故のまま制作した責任の所在も問われるべき問題)

2.芦原先生が自死に至った要因はなにか。


 この二つはバラバラに考えないといけないと思う。


 まず、原作者の意向「改変しないで」という願いは、小学館から日テレに伝えられただろう。最初からこれが無視されることはないと思う。小学館側はそれで何か不都合があるわけではないからだ。


 不都合があったのは日テレ側のみである。(体質的に改変ありきで制作してきた)


 話し合いの場で、原作者が制作をOKする時には口約束のレベルであれ「改変NG」は盛り込まれていたはずで、それを局は受け入れている。ここですでに日テレ側はやらかしていて、「契約不履行」の状態にある。あるいは「虚偽契約」の詐欺状態。

(漫画家は「個人事業主」の形態が多いから、芦原先生もそうなら確定でヤバい)


 すごく深刻な状況だということを日テレはまったく気付いていないらしいけど。


 契約の問題であるから、出版社が後からそこをOKとしても問題になるし、局が勝手にOKとなるとさらに悪質な大問題となる。(原作漫画の諸権利に関係するのでこの辺りも経緯説明には盛り込まれねばならない所と思う…)


 お分かりだろうか? どの道、重大な契約違反というコンプラ問題で、小学館と日テレの両者は事の経緯を誠実に究明する姿勢を示さねばならないのだ。社会的信用が大ダメージを受ける危機に陥っていると自覚した方がいい。(と言うより、ゲロする時期は早ければ早いほどいいと思う。しらばっくれても信用問題なのでアウトだし、会見無しで行けば前例として残った挙げ句に似た事例で裁判になった時に死ぬ)


 なんなら買収合戦とかで敵陣営に大々的ぴーあーるされて死ぬ。


 イケイケの昭和はとっくに終わり、今はコンプラ令和、おまけに日本全体が斜陽の時代だから平身低頭が正しい身の処し方になってくる。(窮屈なことやでぇ…)




続きは後で書こう…


 続きです。


 なんか雑誌「プレジデント」に寄稿したプロの企業リスク管理専門家だか大学教授だかが各方面で無能と晒し挙げられてたよ。だからもうムリだって言ったのに。


 火消しもヘタクソ、収束の仕方もヘタクソ、そりゃ日本のTV業界が落ち目になるのも頷けるよ。(正直、他の国でそんなの聞かないからネットに客取られてんのは日本だけじゃないのかとか疑ってるレベル)


 今、皮肉にもこの大炎上で「セクシー田中さん」のドラマはネット視聴で5位だそうだが、こんなの事件を受けての「検証視聴」に決まってんのに何を喜んでるんだか。(相沢さんは有能だったようだから、それなりの出来になっていたようで、そこは不幸中の幸いだったね)


 皆、感動とか笑いとか無視して、原作との乖離がどの程度かをチェックしてるよ。


 そんで次のドラマ、この件と同じプロデューサーが関わるヤツを手薬煉引いて待ってるよ。あと二ヶ月なんだよね、原作名が割れてるだけだから、情報が出てくるたびに新しい薪になって、しばらくは火に油が注がれ続けるね。この大学教授のコメントも同じだよ、鎮火するどころか薪をくべただけだよ。

 


 これから先、斜陽になった日本で大事なことは「平身低頭誠心誠意」だよ。



 問題に戻るけど、日テレがやらかした今回の「契約違反」がどういう経緯でそうなってしまったのかを説明することになるだろうけど、こんなの、社の体質だってことはもうバレてるんだからさ。どうせ同情を誘うならプロデューサーがパワハラ圧力を感じてて、てトコで落とす以外に手段がないって思うんだよね。

 それの方がまだマシでしょ、口が裂けても最初から原作者なんかガン無視する気で反故にする気満々で口約束しました、なんて言えないでしょ?


 もうどっちかしか道はないって思うけどね。


 しかも、マスコミやTV局は「サヨクさまと仲良し」という認識が出きてるから、これで信用を落とすのは巡り巡って野党だよ。


 それと古市さんが迂闊なこと言うから、脚本家にぜんぶ背負わせてシメシメ、みたいな流れにしようとしてる動画とか出てきたじゃんか。もう日テレの責任追及にステージ移動してんのに。




 企業だけでなく、イデオロギーに対抗する必要を強く感じる時代になってきたら、これを考えてほしいと思う。「コンプライアンス=ノブリスオブリージュ=武士道」

企業はその強い力ゆえに厳しく自己を抑制しなければならないことからコンプライアンスを必要とするが、それ自体は企業の必要に根差すものであるから、拒否権が発生する。コンプライアンスとして相応しくない内容のコンプライアンスを世間の風潮が押しつける時には、これを拒否しなければならない。これもコンプライアンスに入る。でなくては奴隷制を支持した暗黒時代の愚民たちを退けられなくなる。


 で、あるからこそ、日テレはコンプライアンスを唱える資格ある企業だと証明する為にも自身の不祥事に対して卑怯な行いは取らない方がいい、という結論。

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