【小説ネタ】書きたいこと書いていいのよ?

 最近、本当にSNSとかの発達で投稿ムーブメントは最高潮なんだけど、それとほぼ反比例で自己顕示欲が満たされる確率はだだ下がりなのが現状だよね。


 書きたいことの理由が自己顕示って人は、非常に多い。いや、多いどころか理由の一角を必ず占めているだろう、て感じさえある。


 それが満たされなくなってきている。投稿者100人居れば、実際に誰かが読んでくれるっていう恵まれた環境にある人はせいぜい一割の10人居ればいい方。これ、ヤクザ業界みたいで世知辛いわぁ、とか前から思ってた。(笑


 まぁ、上納金がないだけ、ヤクザ屋さんよりぜんぜんマシだけどねぇ。幹部の華やかな姿に憧れて、自分もいつか…みたいな希望を吸い上げて成り立つ商売ってすごく多い。アイドル業もセールス業も、わりと資本主義下では皆そうだけどさ。


 一人のスターの足元にはスターになれなかった類似が山を築く、て言葉あるよね。


「評価の為にやってるんじゃない、好きなことしてるだけ。」て言葉を負け惜しみと取るか、本音と取るか。負け惜しみと思うことがまた評価を気にしてるという証左でしかないから、ぐるぐる回りだすと苦しいだろうなぁ、とも思う。


 ウケるにはどうしたらいいのか? 何を書けばいいのか? 散々悩んでね、意に介さないコトでも試して、意に介さないもんだから長続きできなくてね。


 ウケたい? 鉄板なんて知れたことだよ、「エロ」だ。(笑


 エロスを書いて外れることはまぁないよ。(笑



 じゃあお前が書いてみろ!とか反発を食うかもだが、これがね、残念なことに若い時分に書きすぎちゃって、もう枯れ果てている次第なのだ、私の場合はね。(笑


 まぁ、それでも書いて書けないこともないし、エロスへの探求が尽きるなんてことは人間生きてる限りありえんだろとは思うんだけど。色々なしがらみとか、下に見られている世間の風潮だとかね、色々あって、書くにはハードルが高いんだよね。


 色々をさっ引いて、何を書いてもいいとなったら、私は「エロ」一択だよ?


 エロ、というか「エロス」。ヤルことをダイレクトに書くだけってのはもうさすがに飽きたんで、その周辺の機微とかね、エロスに纏わることはまだやりたい。(笑


 公募でミステリーを三作ほど書いて、奇しくも三作とも「男女の機微」を絡めてるんだけど、やっぱ恋愛感情ってのは書き甲斐というか、書くのが好きなんだなぁ、とか最近はそんな風に思えてきてね。


 以前は、自分自身が男の生まれ損ないで、女体に対する嫌悪感が凄まじかったから、そういうのも嫌いなもんだと思い込んでたんだけどね。


 ああ、恋愛は別に女体とか関係ねーな、て。あのフォルムはほんと大嫌いだけど、小説ってのはフォルム無視出来るのが幸いしてね、「中身」を見つめてたんだなぁと、ほんと最近悟ることが出来たわ。(笑


 だから、私から見たらLGBTQだとか男女とか、これは単に「オプション」の問題なんだよね。だけど、一世一代の買い物で失敗しました、みたいな話と受け止めてみるとその悔しさは解るよね。その忸怩たる感情の所以ってさ。「中身」なのに、「失敗の外側」が評価基準になるって、本当に辛いんだよ。世間は中身が大事とか言うけどタテマエなんだと思い知らされる。


 そういうの、書きたいわけで。




 作品作る限りは、受け取り手のことを考えなきゃいけないってよく聞くんだけど、私の考え方はね、「受け取り手のことを考えて解りよく」という意味でしかないんだよね。受け取り手の見たいモノを作るというのもアリだろうけど、別に要望を聞く必要はないとするのもアリだと思うんよ。


 サービスの方向性、注文建築なのか、建売住宅なのかの差だよね。


 建売は、そのデザインが尖れば尖るほど、受け入れ先も少なくなるけどね。だけど、そのデザインがある日、急に評価を受ける時があって、そうなるとブランドという価値がいきなり生まれる。


 ブランドは、注文建築を遥に凌駕して需要が高くなる。面白いよね、こういうの。




 私個人としては、もうずーっと、「こんなはずじゃなかった!」て話ばっか書いてる気がするわ。これが好きな人にはウケるんでないかな。(笑


 何が言いたいかってと、「書きたいモン書けばいいんだよ、そうでなきゃどうせ続かないし、苦しいだけ。物好きが居れば読んでくれるし、見つけてくれるの信じて待ってればいい。」てことよな。


 ただ、一つだけ注意することがあるわ。


「手抜きしたモノを喜んでくれる人はまず居ない」てトコね。



 建売でも注文でも、買い手が本当に求めてるのは「住み心地」で、だけどそれは「当然のオプション」なのな。その当然をクリアしてる数軒から一軒を選ぶ時の基準ってのが、本番だわな。そんでそれは、「作り手のセンスと価値観」だよ。



 作者の価値観って、作者ごとに現れるトコが違うから、主人公に投影されやすいっていう作者が有利なのか、ヒロインに投影されやすい作者が有利なのか、なんかそういうのも関係あるのかどうかとか、色々考えると面白い。(笑


 読者の好みってのがまぁ、前提でまずあるけどもねぇ。



 これら踏まえて、「プレゼン」っての考えてみるわ。

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