　ムスメにお薦めされて無料分を読んだんだわ。普段そういう差し出たことはしないし、押しつけがましいことは嫌いって感じで、あんまりお薦めとかってのも持ってきたりしない子なのだけど。

　いやぁ、読んだけどまぁ、凄かった。

　何がスゴいって、そのぅ、

「あらゆる感情を押し流す、迫力と怒濤の展開スピード」てヤツが。

　いや、なんというか…。

　確かに泣けるシーンとか感動のシーンとかあるんだけど、スマン、しんみりした空気に浸るより先に次の怒濤が押し寄せてきて、あれよあれよでド迫力と超展開と猛スピードで話が進んで、気が付いたら無料視聴分が終わってたわ。（笑

　非道なシーンも、泣けるシーンも、てんこ盛りであるはずなのに…

　怒ったり泣いたりする感情が、完全に置いて行かれる…

　なんか今まで体験したことのない読書感でした。（笑

　なんてか、読者に忖度したお涙頂戴とか非道なシーンとか？　そういう底の浅い薄っぺらい泣きとか怒りとかのエピソードじゃないのに、ちゃんと説得力ある「暴力による被害」っての、描かれているのに、ほんと「感情が置いていかれる」という形容がぴったりなんよな…

　極道陣営がやってることなんか、ほんと読んでて普通なら怒りがこれでもかって湧いて出てもおかしくないはずなのに、なんかスルーしちゃってるんだよね…

　ほんと、不思議な読書感だわ…

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