民主主義を選択した世界では格差が自滅の元凶となる

 人類の歴史は、他の猿と同様の家族主義を離れた時点で、その形成する集団はどんどん大きくなっていった。それと同時に、封建主義やら全体主義やらが時代と共に現れ、色んな名称で呼ばれるに至った。その時々で集団内秩序が組み変わっていったわけで。


 今や、世界の国家の相当数が「民主主義」を選択している。


 だけど、この民主主義というものの癖を理解している国民は少ないような気がしてならない。良い面ばかりに注目して、悪い面を無視しているような気がする…


 まず、この民主主義というものは「集団全員の総意によって方向性を決める」という大きな特徴があるわけだが、これを「優れた者に皆が自然と従うもの」と決めて掛かると痛い目に遭うことになる。純然とした多数決であり、優劣を数で決めてしまう性質を持つからだ。


 つまり、愚か者が多い国においては、愚策暴走の抑制がほとんど期待できない。


 これに対応する手立ては、国民全体の知能レベルを引き上げること以外にない。教育の充実、それも出来るだけ全体平均を底上げする必要性に迫られる。落ちこぼれはなるべく出さないようにしなければならないが、合わせるべきラインは優秀な生徒の能力ラインの方にある、という厳しいものだ。下に合わせるのは本末転倒であり、すべての生徒が優秀者の思考を理解出来るようにならなければ意味がないからだ。知識ではなく、理解力や柔軟な発想など、詰め込み教育では不可能な分野の能力の向上。


 人類が生み出す新たなものはすべてが、優秀者の頭脳より出てくるわけで、そのラインの知性が政治参加者には必要となる。そして、民主主義とは全員参加なのだ。だから、参加者全員、知性レベルの平均は優秀者に合わせる必要があるということになる。


 横並びの政治理念だということは、権利が平等になるということだけではなく、義務も平等、能力のうちの理解力は特に平等に高度なものが要求されるということだ。


 民主主義における国民の義務には、「高い知性と判断力」までが入っている。そのことを理解していない民主主義賛同者が多すぎるのではないのかと疑問に思う。


 民主主義の特質とメカニズムが正しく知れ渡ってきた時に何が起きてくるかと言えば、能力の低い者への抑圧である。義務を果たしていないということになるからだ。ちょうどアメリカで、体型が自己管理能力として厳しい目で見られるようになったのと同様に、知性の程度までが自己で管理すべき国民の義務と捉えられるようになってしまうのが、民主主義の辿り着く本当の未来だ。かつての思想家はそれを見越して、共産主義や社会主義などこれに変わる、よりよい主義思想を生み出そうと藻掻いたはずだ。厳しすぎる義務をなんとか取り除いての全員参加が望めないものか、と。


 現状、この民主主義の悪しき側面の揺り戻しとしてか、体型管理の自己責任論に関しては批判や反対運動が巻き起こっているが、根本的な解決にはならないだろう。民主主義の持つ構造的欠陥だからだ。


 民主主義の正しい姿勢は、「体型管理の出来ない者を社会から外すのではなく、体型管理が出来るように教育する」というものになるからだ。全員参加は基礎だから、これを外れることは論外であって、ならば強制的に参加可能なレベルにまで引き上げさせるという方向性しかなくなるわけだ。この強制性はもちろん、主義における矛盾である。




 …資本主義がボロを出して今年でかれこれどのくらいかはもう忘れたが、そろそろ民主主義も綻び始めたという感じかねぇ。ボロが出てきたねぇ。(笑


 今は、民主主義のこのボロ、「差別反対!」で包み隠してるけどねぇ。もうムリだろ。民主主義の欠陥だと認めたところからしか正しく議論出来ないけど、欠陥があると認められる状況にあるのかねぇ。社会情勢的に。それすら理解できないレベルの人のが圧倒的多数だったら地獄…


 応急対策として「差別反対!」を叫んでも構造的欠陥だから焼け石に水なんだよね、そのバケツが使いすぎて穴あいたら、今度は「多様性!」と叫び始めたのが今だよ。…いつまで保つかな…


 ハァ~、(ため息)

 正解って、どこにあるんだろね。 (´;д;`)



 アメリカは今、深刻な対立の最中にあるというYouTuberさんのレポを聞いたけど、彼らはたぶん「大元の民主主義自体が欠陥品で揺らいでいるからだ」ということを知ったら、考え方が変わるんだよ。そこの根本が頑丈だと信じ込んでるからこその対立発生だもん。その根本はそろそろ根腐れだよ、と知ったら対立しているという事実の見え方が変わるからね。だけど問題は、「そういう説明を聞いて果たして理解できるか?」なんだわ。池上彰氏レベルの名解説員動員しても難しいかもよ…


 韓国だってそうじゃん、今自分が信じてる、外から見たらファンタジーとしか言えないモンを本気で信じてる人が多いでしょ。その人らの盲信を解くってことだもん。どれほどの困難が予測できるか、てことよな。


 個人の自由に任せるとこういう事態に陥ることもある、てのが自由民主主義のリスクだったんだよねぇ。改修案はさっぱり思い浮かびませんわ、構造的欠陥だから。


 日本はこの危機がまだ遠くでしばらく猶予あるけど、他の先進国が軒並みやられたのってなんでか考えたら、ほら、教育格差だよ、貧富の格差からオマケの自然発生してくるアレ、あれのせいだよね。アカンよーな気がしてた、なんとなく悪い予感はしてたくせに金持ち優遇し続けたんだから自業自得ってヤツだ。スラムと高級街の格差とか聞いたら同情する気も失せる。


 コロナ予言の時に多く、セットで「もう一つ大きな病が蔓延」ての言ってる予言者多かったじゃん。日月神璽にも書かれてた。…これのことだろ? 「精神疾患」だ。


 韓国は犠牲の黒羊で、あの国で起きる悪しきことは世界でも起きる。先取りで教えてくれる、神に選ばれた損な国だ。早く解放してあげたい。なんであの国なのか、それすら解らない、神の深遠なる云々かんぬん…お手上げ。



 環境団体とか、人権団体とか、ああいうトコは決まって「二項対立」でモノを見て善悪対決という簡単方程式に換算してから、運動する。それが何を示しているのか、共産の中国とかと同じ、支配の為の扇動手法、工作手法だってことでさ。てことはだ、その運動は「一人一人はただの駒と見做している」ということを露見させるんだが、その意味を考えろ、てことなんだよね。日本は正しく嫌悪した。人をバカにするのもいい加減にしろ。正義とか理想とか、これは錦の御旗で、すぐ人は騙される。


 簡単な構造の「問題」は、多くは過去に解決されたんだ。その意味を深く考えろ。


 今残っているのは「複雑な構造をしていて、解決が難しい」から残っているんだ。


 その問題を解決するのには、まずは構造の分析が必要で、その分析に必要なのは、頭脳なんだよ。…みなまで言わせるな。現代人の病理は「自分のレベルを正しく把握出来ない病」だよ。すーぐ盛るんだ。見栄っ張り。



 毎日新聞の今日の朝刊一面、国語教科書の問題を取り上げていたけど、これも同じく「解決が難しい八方塞がりな問題」の一つなんだよねぇ。日本の言語は複雑過ぎることがひとつ、歴史長すぎ問題もある、文章構造の変転多過ぎだし、多種多様にあってぜんぶ現役って癖の悪さだ。これをぜんぶ、短期間に教え尽くそうってムリじゃね? そういう問題なのよな、根本に隠れてるこの問題の本質。…お手上げよ。


 超斜め上な解決案! 英語の授業廃止して、その代わりにスマホの翻訳機能を極限まで高める! ドラえもんの「翻訳こんにゃく」を作り出せば、外国語の授業は専門でやる大学研究のみで済ませられる!(非現実的すぎ解決案)


 学校教育、削れる授業はぜんぶ削ってたぶんギリギリなんだよね、今。数学も日々進歩するし、歴史も長いし、言語も、て。教えるべき事柄が多すぎて、時間が足りない状態。だけど、人によってどれが必要になるのか子供の時点じゃ解らない上に、ベースに押さえておかなきゃ思考力が高くならんのよな、これ。必要ないから知らなくていい、ての、実は間違いだったのよ。これら知識の上に思考力が網を張ってる。勉強漬けは子供から本能系の根本能力を損なわせるし。八方塞がりよん。┐(´д`)┌

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る