「絶賛か激怒しかいらない」メフィスト賞

https://monokaki.everystar.jp/feature/futokoro/2230/



 う~ん。困ったな。また迷うような対談記事を……。orz


 てか、文字の掠れた斜めに印刷された原稿、て、私やないか~い。(笑



 言い訳させてもらうとだね、締め切りギリギリまで推敲&手直し&印刷やり直しの繰り返しで、大容量インクカートリッジが切れてだね、決定稿を印刷するまでに千枚印刷してはボツにしたわけですよ。予備のカートリッジも使っちゃったの。


 で、新しいカートリッジを買いに行く余裕はもうなかったの。締め切りはあってないようなメフィスト賞だけども、ほれ、月の締めはあるからそれに合わせようと焦っちゃったのな。(次にズラせば済む話だったのに既に目がぐるぐるしてた)


 だから今考えると、なんであんなに焦りまくってたんだろ~、て。その後に使い回しで出した別の賞でも(確か乱歩賞だった?)、突如として「これではアカン!」となって、大幅に書き直したんだよね。締め切り三日なかったわ。ふつー、諦めてそのまんま出すべきなんだけど、私は諦めずに未完成で出すという暴挙を選択しまして。


 おかげでボロボロの原稿を出したんだわ。あれも今考えると何を焦ってたのか、正直よく解らない。なにかの呪いだね、きっとね。もう、書き直した方のヤツは破り捨ててくれ、て感じの最低の出来に成り下がったからね。改悪だよ、改悪。


 てなわけで今回はちゃんと納得いくまで推敲と手直しし倒してから送ろう!と決めたんだけど、そうなるといかんせんね、二年が経過してまだ出そうと思える水準にこないよ。(大笑い


 てか、サボり倒して執筆時間が大幅減少したわ。(爆笑



 ロクデナシなのは自覚があります。締め上げれば音を上げ、緩めればサボる。



 んで、件の記事読んだんだけどさ。ずーっと「何を求められているのか?」を気にしてきたけど、求められているのは、そういう「要求に応えられる力」ではないって書かれてあるよね。「自分にしか書けないもの」を持ってこい、て。


 だけどそう言われるとまた……。(苦笑



 私が書いてるモンってなんだろね~?(笑



 今まで感想とかで貰ったのだと、「あなたの世界は絶望に満ちている」てのと「あなたの物語は救いを書いている」で、かなり矛盾してるよね。他には「ジェットコースター」とか「オシャレ」とか、「こんなシーン見たくなかった!」とか?


 いやまじで、私が書いてるモンっていったい……(謎は深まる)



 自分ではさ、小説でやりたい基本的なトコは一つで、「次郎系ラーメンやりたい」てくらいなんだけどさ。てんこ盛り。(笑



 好きな作者・監督とか、あんま覚えてないけど、だけど最高の読書体験、視聴体験って、起きる体感現象は同じじゃん? 「は~…」てため息しか出なくて、頭が真っ白になって、読んだ内容がぐるぐると回ってる、ていうさ。


 そういうの、目指したいと思ってるけど、なるほどそういう作品は、この対談で仰る通りで「中だるみはない」よなぁと。ラーメンだって伸びたら拙くなるから、次郎系は極太麺なんだもんね、この極太に当たるのが骨太のしっかりした設定、てか。そんで大量に注がれても飽きない、こってりでも繊細なスープが文章、と。


 文章が大事になってくんだよ、それはもう大江先生の「政治少年死す」(途中までしか収録なかったヤツ)を読んだ時にいやってほど思い知らされたもんだったけども、ああ、やっぱ一番影響受けた作家は大江先生かも知れない、唐突に思い至った。


 それまでは私も、小説は話が面白ければいい、と思っていて文章など気に掛けてこなくて……それを、頭ぶん殴る勢いで目覚めさせてくれたのは「政治少年死す」だったもんなぁ。思い出したわ。左翼の、運動家になっていく少年の内情の変化が克明に描かれていくんだよ、それは未知が既知に劇的な変化を遂げる、奇っ怪な体験でさ。


 文章が小説を作るんだよなぁ。それを思い知らされた作品。


 んで、自分なりの次郎系ラーメンに、「文章」ていう肉の塊が乗り出した。(笑




 内容を伝える記号としての文章の他に、「文章」という肉の塊があるんだよなぁ。


 次郎系の、なんやかんやでてんこ盛りの器にこの肉がゴロゴロしてるとギブアップする人が多く出てくるのは仕方のない話だと素直に思えるようになる。小説を読むには体力が要る、ていうのは次郎系のマシマシを喰うの如し、なのだよなぁ。


 だから、大江先生とかの「全部乗せ、マシマシで。」ての、アコガレるんだわ。

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