フェミのいう「お気持ち」を文章化してみる試み

 何が彼女たちを駆り立てるのか。「お気持ち」は、その通り、お気持ちだと思うんだけどね。私の勘というか、今までの総合で推論を立てると、たぶんこうなる。


 彼女たちが変えたいと思っているのは、実は「空気感」だ。


 何度か書いたけど、萌え絵に代表されるイラストやアニメは、それが実写であったらアウトになる基準のモノがけっこう見受けられる。法に引っ掛からなくても苦情は入るだろうなというレベルのモノだ。


 世間はあんまりこういったオタク文化に興味がないので、「見えていない」わけで、これは本当に視界に映っていない状態でガン無視だと思う。経験あるからどんな状態かってと、。(笑


 ラッピングバスとかあるじゃん、全体がアニメ絵柄の電車とか。ああいうのも、好奇心旺盛なお子様の目には映ってるかもだが、アニメファン以外の一般大衆の目には「映っていない」わけです。あんなデカいもんでも。見えてるけど見えてない、というヤツです。脳にまで情報が届かんのな。要らない情報だから。


 だけどこれ、別に「許されている状態」ってわけじゃないんだよな。興味ないからスルーされてるだけで、判定の場にすら立ってないだけ。


 だから大衆が数々のオタク文化を許容しているとか思うのが「幻想」なんだよ。


 そして、見ない状態でいるうちにいつの間にやら世間ではオタク文化の萌え絵が溢れかえるようになったわけですわ。人間、徐々に増えていった興味のないモノに関しては、それが結構な割合に達していてもまだ見ないと思うのな。無視しますわ。


 だけど、気付いてしまった人々ってのも居るわけだよ。どこかでふと気付いて、世間がオタク文化の萌え絵だらけになっていた!て、愕然とするわけだよ。


 そんでさ、そうなった時にあることが起きるんだよね。「強迫観念」だよ。いつの間にか、静かに侵略してきたわけじゃん、気付かないうちに。それが好ましいモノであるならともかく、好ましく思わないモノだったら、どうよ?


 あるいは、見えていたけど「見てただけ」のモノな。脳みそまでその情報は届いてなくて、何も考えないで風景の一部と認識してる状態? 意味とか何も考えてないのね。昔の生保のおまけヌードポスターとか、海外の奴隷制度とかがソレだよ。として意味も考えず、脳みそは常態化に疑問さえ抱かないわけ。慣れてしまってるだけで、善悪のジャッジすらされてない状態だよ。それにいち早く気付いてしまったら、絶対的なマイノリティからの出発だ。


 それがたぶん、日本フェミニストの置かれた特殊な状況。


 そもそもで、日本におけるフェミニズムは停滞を感じられていたと思うんだよね、活動してる側にしたら。男女同権とか共同参画とか、法制上では色んな権利を勝ち取ってきたけどもさ、働く権利とか。


 だけど、蓋を開けたら、それらは都合良く女性に負担増を強いる結果しかもたらさなかったわけですよ。共働き家庭は増えたけど、それと同等に増えるはずだった男性の家事負担は振るわないわけでしょ? 数字を見れば不公平が増大しただけだった。

【これは、個々人が抱くイメージの数字でしかないが。内心において日本の特に不満を感じている女性たちはその不満を正当だと勘違いした。根拠としたその数字はなんら正確性を持たないイメージの産物でしかないから。】


 独身女性の貧困率増大とか、マスコミも色々と視聴率取るために煽ったしね。家事負担は減らないのに、扶養手当を廃止しようみたいな意見は活発化する。彼女らでなくても、法整備は女性に家事だけでなく会社への労働力提供させる為でしかないんじゃないかと受け取るよね。こんなもん。

【男性から見た社会イメージと女性から見た社会イメージが乖離していく現象だ。】


 おまけに、「子供を産んでください、」ときた。(笑


 誰が産むかってんだよ。それ、育てるのはまた女性だけなんだろ? てなってるし、誰が結婚なんかするか、二人分も家事して、それ当たり前とか言われるんだろ? てなってる。


 世間では、同じ女性の中からさえ、「子供は母親が見なきゃ、」とか「家事は女の勤め、」とか「旦那さんにやらせるの?」なんて非難がまだまだ根強いわけでさ。


 誰が産むか、結婚などするか、稼ぎのあるヤツなら考える… てなるわな、そら。


「同調圧力」って言うんだったよね、これ。で、だよ。


。この記事の最初に書かれた、オタク文化に興味のない人にはその文物は見えていない、と同様のことが不満を抱える男性女性双方にも起きているだけ。】



 そういう空気がもう、我慢ならないってことなんじゃないかな、と分析した。


 違うかも知れない。私はフェミではないからね。

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