志茂田景樹氏のブログ……懸賞の闇を語る記事
https://lineblog.me/kageki_neko/archives/13233580.html
「志茂田景樹 公式ブログ」
人間だもの。どうしたって黒い感情は湧いてきちゃうよ。パクられたという被害妄想も、実際にパクり案件が出ていて、回収処分の騒動も見ていて、そんな中では「ない」とはとても思えないんだもの。もしかしたら自分の作品も誰かの肥やしにされているのかも、という気色の悪い想像は拭えないんだよなぁ……。
そういうことを思うのもなんだか気分が悪いから、私はもう一切新作はネットに上げないと決めたんだよなぁ。そういう感情を抱いてしまうのが、嫌だったから。
昔はさ、別に構わなかったんだよ。パクりたきゃパクれ、丸々のコピーでなければ別に気にしないよ、というスタンスだった。私自身が、書くだけで満足していて、評価とか読まれたいとか、そういうのが無かったから、書いた後はどうでもよかったんだよね。(だから人生初の応募は出したこと忘れてて結果を知らないままだ…)
自分のモノ、という意識が薄いというか、執着なんてなかったね。自作の影響かな、と思ったりするのは楽しい自惚れだった。それが、公募とかプロを意識してから、確実に変わった。
「蜘蛛の糸」に出てくるカンダタみたいな感じかも知れない、浮上する為の唯一の糸、て感じは抱いていたな、自分の公募作品に対して。
今は、公募を目指してるから、やっぱり被っている話を見つけたりしたらドキッとするよ。主人公の設定とか、物語の核心アイデアとか、同じだったらどうしようってすごく気になったりするし、ありふれてんのかとクヨクヨしたりする。
ゾンビモノを書き始めた時、なんか一気に話題作が二作も登場したんだよね。「屍人荘の殺人」と「コンテクスト・オブ・ザ・デッド」のふたつ。で、結局、ゾンビは今やってもダメだなと思って、急遽で「雪女--」書いたんだよな、懐かしいわ。
なんか、エッセイとかでキーワードをポロッと書いただけでもそういう感じになるみたいな縁起の悪さで、次第に公募作品の内容とかを口に出すのを止めるようになった。それがたまたまの偶然だろうって解ってても、やっぱり気分は悪いんだよね。人間だもの、てね。悪いジンクスだね、記事に書いたらそれが出てくる、なんてのは。
あんまり偶然が重なってるような気がしてくると、被害妄想だなぁって自分でも嫌になってきてね、自分自身が気色悪いと感じだして、それならネタバレ書かなきゃいいんだ、と極論に行った。
なんか吐き出さないと気が済まないみたいなトコあったんだけど、今はナイショで書いて黙ってるってのも少しずつ出来るようになってきたよ。(笑
誰にも言ってないなら、パクられるわけはない、そうやって自分の心をキープしてる。(送った後だったら読んだ数はたかが知れてるわけで、精神衛生上ではそれがまだマシだったってワケよ)
世間にはマジでパクりで受賞するヤツがいて、バレて騒動が起きてる。だったら見つかってないだけのパクりヤロウが居ると考えることは間違いか? そう聞きたいよ、良識振りかざしている人なんかにはね。ほんと、先生の言う通り、闇は深いね。
きっとワナビの人は皆、似たり寄ったりの感じで苦しんでいるんだろうなって思うんよね。こういうの、心が病んでいくようなもんで、鬱病とかと原理は同じと思うんだ。こじらせ過ぎると脅迫障害で大事件を起こす、あるいは自らを殺す、そういうところも同じだろうから怖い。
志茂田先生の言じゃないけど、本当に闇だと思うわ。(逃げるのが大変だ…)
自分のナニかが今この瞬間にもパクられているかも知れない。言葉が悪いなら、リスペクトされているかも知れない。それは本来、連綿と紡がれていくことで、残っていくものの中に自分の産み出したナニかも入ったんだという輝かしいことなはずなのに、そうは思えないんだ、それはその人にとっては天から降りてきた輝く糸だから。
ゼロから産み出すことは出来ない、それは解っている。だけど、わざわざワナビとか素人作品から盗るなよ、と思ってしまうのはそういう理由だわな。無慈悲だ。あんまり無邪気に他人のものを盗っていく人が居るってのがね、罪の根源だと信じてる。(パクるなら有名作とドラマと映画にしとけー、それこそ有名税で済むからー。それとバレバレな直貼りするなー、こねくり回す技術くらい身に付けとけー)
私なんかはホレ、公募に出す勝負作くらいだけどさ、そんなこと思うの。だけど本当に承認欲求が満たされなくて、読んでもらえないってギリギリになっている人とかはさ、こういうエッセイとかの文言でさえ他人と被っていたらヒリヒリと痛いんだろうなと思うんだよ。
ほんと、私は書き方講座とかグダグダエッセイの記事とかでは、後発の似たよーなの見つけても、「キミも気がついたかい!」てニヤニヤするだけだけどさ、それでも作品で要素とか設定が被ってるの見つけたら、やっぱ心が多少は痛いもんねぇ。
この件に関して、キレイゴトを書くつもりはない。正直なトコを正直に書いたよ。
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