こんなトコでカクヨム作品レビューするひねくれ者(笑

 レビュー機能あるんだから書いたれよ、と言ったとこですがご免です。(笑


 シャイなので、さらに言うなら余計なひと言ふた言み言は書き込みたいんで、おべんちゃらしか書けないレビューなんざ堅苦しくて嫌です。


 だいたい嫌なことが主になるケースなのでそもそもレビューではないよな、と。


(毒にも薬にもならない定型文よりは、他人からはどう見えているかの率直な意見の方が数百倍は価値があるだろう、というモットーからなので譲りません。表だってやるでなく、こういう場所で書くのもそれが故です。縁があるなら何かしらの末にご本人にも届くでしょう)



https://kakuyomu.jp/works/1177354054880347098

『カクヨムを斯く深ク読ム』



 エッセイを観れば人となりが漠然とでも見えてくる、というわけで、この方はとにかくバイタリティに溢れ、ひたむきで、前向きなポジティブシンキング。不屈、というのが似合う。だからこそのエッセイ人気なんだろうなぁという所感でした。


 怖れがないよね。(笑


 怖れを強く持っている人の書くものは、なんというか、卑屈さが滲むからだんだんと読むに苦痛が伝播してきてしまったりして、やがて離れてしまわざるを得ないのだけども。(俗に言う貧困のスパイラルね、生活感が滲むというか…)


 それゆえに、長く報われていないこの作者さんが、どこかで挫けてしまいそうな危うさも感じて、それが不安感を醸していたりはします。作者が腐ってしまうと、恐怖が滲んで読者離れを起こすので、出来ればどこかで達観の域に達してもらいたいなぁ、と。評価に囚われてるきらいがあるからねぇ。


 興味深い作者さんだったんで、その作品欄まで足を延ばしてみましたよ。普通はエッセイだの読んでも、そこまで止まりなんだけどもね。ご本人に興味が湧く、てのはそんだけ何かしらがないと普通はないのだ、ということで。


 ぱっと観で思ったのは、バランスが悪いなぁ、という。


 ご本人もそこはかとなく自覚してらっしゃるけど、かなり人を選ぶ作風だなというのがタイトルとあらすじを見回しただけで解るっていうね。たぶん、本人が思う以上にニッチな作風ですだよ、平均的な趣味趣向ではないよね、て。


 ネトラレが好きで、報われないリアル肯定で、不条理も…しかも、そのレベルが一般的なネトラレや不条理を越えちゃってる…てか捉え方が奇妙。なんとも言えない読み口というか、微妙にこっちの常識とはズレが生じてて、ここが、ご本人のバイタリティ溢れるポジティブさとは相反しているのがなんとも不可思議。


 だけど、逆を突けばそれってすごい強みでもあるんで、ヘタに評価だの気にせずにニッチに突き進んだ方がまだ芽が出る確率あるんでは?とかも思うんだよねぇ…

 オンリーワンになれると思うわ。感性のズレ、てのは狙っては出来んからね。



 16年の時点で、最近生まれたテンプレの型の一つである「勇者に奪われ系」を書いていて、批判が殺到していたって……この人、テンプレの原型師ではないか、とびっくりしたですよ。そら評価されねーわ、パクられてんだから。(笑


 パクり元はフォローだけして評価はしない、て裏じゃ有名な話だよん。


 あんまりね、人を信用したもんじゃないよ、10人いれば何人かは盗人だから。本人達は自覚ないから始末が悪いんだけども、作品読むでしょ、アイデアパクるでしょ、気にくわない部分を直して自作として発表する、その際原作は伏せる、ていうテンプレサイクルに嵌められてるよね。赤信号みんなで渡れば怖くない、てね、粗製濫造ベルトコンベアの部品ひとつひとつは、個々のオリジナリティには乏しいからね、そうでもしなきゃ世に出れないから自然発生的にそうなったんだろうとは思うけどね。アレだ、THE BLUE HEARTSの歌だ、「弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者を叩く」て感じのクソシステム。それ故に世に出たところで長続きはまずねーんだけどね。(笑


 そのシステムに不幸にも取り込まれると、ネタ元にされて、搾取されるだけって感じになりかねないからね、対策は講じないとね。折角の個性という宝があるんだし。


 その対策ってのが、「マネが出来ないレベルに突き抜けてしまえ、」のひと言に尽きるから、それがまた厳しい道のりなんだけども、この作者さんなら持ち前のバイタリティで何とか出来るんじゃないかなぁという期待もね。早く気付いてほしいね。オンリーワンにならないと抜けられないサイクルに組み込まれてるんだって。


 こんなにモロの人は久々に見たなぁ、と。形跡が残っているのに、そっちの方向は思い浮かべなかったらしきがまた、ポジティブだなぁと感心したわけですわ。普通は、後々の流行りとかみてこんだけ露骨なら気付いて恨みそうなもんだけどなぁ、て。


 人を信じてるから前向きなんだろうか、評価されないことをすべて自己還元して自分に原因を求めるひたむきさがエッセイ人気の重要な要素ではあろう、という感じに分析しました。身綺麗なんだよね、文章に卑屈さが見えないの、納得。


 その高潔な魂のまま、追いつけない高みにまで昇ったら勝ちだよ。世に出ている名の通ったプロってのは、皆、そんな感じだから、たぶんそれが正道だし。真似されるってのは、それは評価されてると同義だから自信持っていいんだし。腐るより、ならば真似できないレベルにしてやるぜ、と思うのが吉。

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