実姉と対談で気付いたこと
実家で、「ブス界にようこそ!」を紹介しててな、説明してたら姉が、グロ系の話とか救いない話は嫌だという感じだったから、世界観はサイテーだけど、そのサイテーの世界で、こんな世界は間違ってる!みたいな主張をする漫画だ、という説明を加えたら、「ふーん、つまりバリバリの王道なわけね?」と言われた。
……そうだよ! 王道バリバリのヤツだ!
世界の誰もがちょっとズレた価値観を持って苦しんでいて、そこへ主人公という異質が、別の価値観を持ってて、その価値観は読者の持つ価値観に近い、というアレ。
だから、読者は主人公に共感するし、応援するし、という。
王道ってなんやねん、みたいにカテゴリ分けの要素羅列ってのがどうにも沸いてこなかったんだけど、対談のうちに閃いたわ。(笑
王道ってのは、世界が、人々が、ズレた価値観を共有して苦しんでんの。その前提の元に、主人公が読者と同じ価値観をもって殴り込んでいく、て話だよ! 解った。
皆、諦めてる。諦念という価値観が世界を支配してる。そこへ、主人公が諦めない、という価値観を持ち込むのが一番スタンダードな王道ってヤツかな。どんどん周囲に主人公の価値観が波及していき、やがて世界を支配する価値観が変わる、て。
だいっ好きだわ。(笑
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