「イナゴ作家」がなぜ炎上するのか?

 彼らはなぜあんなに盛大に爆発炎上するのか。彼らのナニが、あれほど人々を嫌悪、憎悪に走らせるのか。不思議に思わないだろうか。


 売れているからだ、やっかみだ、とかは銭ゲバ企業人もよく言うバカ理論。


 売れているのは別に銭ゲバやイナゴばかりではないよね。普通に人気あって儲けている企業や同人は別に特別ってわけでもない。だから、やっかみという分析は間違い。


 なんで間違うのか、すごく簡単な理屈で彼らは憎まれているだけなのに。


 普通に人気があって儲けている企業や同人は、制作物に「愛」があるから、別に憎まれたりしないんだよ。愛が込められているかどうかなんて、モノを見ればたいがいの人には見分けがつくんだよ、まぁ、鈍感な人もそりゃ居るけども。


 なんで解るのかってのが、人体のフシギというヤツで、これは理屈じゃなさそうなのがねぇ。フシギっていうのは存在するもんなのだ、実に身近なトコロに。(解んない鈍感ほど、データ出せだのと言うのも…。フシギだねっつってんのに)


「名探偵ピカチュウ」の映画、ストーリーは物足りなかったと私は書いたけど、あれは世界的に大ヒットしただろうなってのは容易に解るじゃん。ポケモンたちに注がれた愛情には並々ならぬものがあって、ワールド見せられただけで、それが解ったもん。ストーリーなんてオマケだったよ。ただひたすら、実物のポケモンが居たらきっとこんな風で可愛いはずだ!という主張だったよね。こんな世界で暮らしたい、という夢を見せてくれたわけで、ほんと、イナゴとは対極なんだと思うよ。


 イナゴってのは、自己愛だろうと思ってる。元ネタに愛情があるわけじゃなく、せいぜいそれを変換した自作の創作物しか愛してない。だから、憎まれる。その人にとっての元ネタはただの”踏み台”だから、そりゃファンからしたら嫌うに決まってる。

(叩かれる実写化やアニメ化、映画化も、理屈は同じ。よく、改悪と言われるでしょ、監督が変な解釈で変形させてブーイング、あれと同じ。元ネタを使わずに自作でやれ!という文句でしかないんだよね。ファンはトンチンカンな擁護するし。)


 同じように次々と流行り物を渡っていく同人さんなんて、他にもたくさん居るはずなんだが、なぜだか一部だけが「イナゴ」と言われ嫌われる。見透かされるんだよね。創作物には作者の人となりが滲んでしまうものだから、そう言われたら当然だと解るじゃない、バレやしないと思っても、滲み出てるんだよねぇ。(盗作なんかもそうだよね人間性がバレバレ)


 だから逆を言えば、ただのお祭り便乗で描いたようなのはイナゴと呼ばない。


 しかし、この話は「人の振り見て我が振り直せ」というべきで、自分の人間性ってどう思われてるだろう…、とヒヤッとするのが正解だったりするよね。(私はきっと偉そうとか思われてるだろう、ただの知ったかだから割と恥ずい!)



 無関係のエッセイに載せちゃってたから、こっち移しとくわ。


 ほんと、誤解のないように言っとくと、イナゴと騒いでる人は、


『ファンでもないのにファンジンを騙るな! オリジナルでやれ!』


 しか言ってないでしょ。著作権解ってるか?


 イナゴってのは二次創作じゃないんだよ。



 私の感覚だと、擁護する連中が特に気色悪いんだが、いつから二次創作ってのは本家の公式を差し置いて、優遇されるべきものという考えが蔓延してしまったんだろうか。二次創作って他人の権利や利益を侵害してるって自覚持ってするもんだと思っていたけど。二次で儲けたカネって、本義的には公式様が得るはずだったかも知れないんだけど…


 「ファンだから」の免罪符だけで許して貰ってるのに、詐欺も甚だしい。


 イナゴ作家のファンの人らもさ、オリジナルで描いてくださいって言えばいいのに。そしたら元ネタファンの人らと余計な衝突もしないのにねぇ。愛もないのになんで描くの???



追記:


 イナゴでない同人まで萎縮してしまいそうだから、もうひと言だけ。ファンアートなんだから、それをUPする時に元作品のレビューなり感想なり言えばいいんだよ。どこが好きなのかとか。それ抜きで、”自分のファンへのリップサービスしかしない”からイナゴ呼ばわりされるんだからさ。(解釈違いで論争始まるかもだから言葉は厳選しないとだけど)

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