棘で話題の漫画「鬼」感想
うん、こういうの描くのが好きな人居るよね。(笑
読んだ感想としては、そんなに心配は要らないと思ったわ。一文や絵柄に人間性って出てくるけど、彼女の絵は朗らかだし、もっと表現に欲が出てくれば、自然と偽善的な物語とかでも描くことに面白みを感じられるようになると思うわ~。
今の彼女は、世間の偽善に対する怒りみたいのがあるのかなぁと思うし、むしろ、これが真相なのにどうしてそんな目を背けたようなモノばっかり持てはやして目を背けるんだ、と言いたげな空気を作中に感じる。突きつけているのは読者に対して。正義感強いのかなぁ、と思ったけどね、私は。
希望的=理想的=偽善的、というトコロをこの歳ですでに見抜いているのがすごいなぁ、いや、今の10代の子達って、ほんとニュータイプが多くて、この先、世界にどう影響を及ぼしてくるんだろう、て。予想が付かないのがね、面白いわ。(笑
うかうかしてるとほんと、こういう子たちにアップデートされた世界ってのについていけなくなって、ロートルと化してしまうから、怖くなった。その怖さが、嫌悪のカケラとして、この作品を見た時に感じるものの正体の一つでもある。身の危険を感じさせるというか、自身の正体を暴かれるね、作品の根底に流れる「偽善者」ってヤツだ。作中世界が正しい実体なのに我々はフィクションの絵空事ばかりを見てる、それをこう、突きつけられてるわけで、そこがドキッとする人も居るだろうと思うし、気付かないけどなんかモヤモヤするものはある、て人も居るだろうし。読解力が試される漫画の技法ってトコも評価できそう。こういう構成を使えるってだけで、この子は17歳だというのに、すごく進んでるなぁ。
成長に貪欲でいてください、と願います。
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