前のエピソード――ミステリ「後期クイーン問題」論理と直感

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ここ。

実際に連載されていたジャンプなどの漫画を「担当編集ごと」バッサリと切って捨てるスタイル。こういうの、嫌う人が多いがとても損をしてると思う。イヤなことには実が含まれ、キレイゴトは空っぽだからだ。

まとめ内にあった「10のお約束」抜粋

1，メインプロットに魅力があり、万民受けする。

2，主人公が魅力的で、印象的である。

3，タイトルがキャッチーである。

4，世界観を表現しきれている。

5，（絵は無関係）

6，恋愛を中心に、友情や親子愛、ゲーム性を展開する。

7，最終回まで続く最終目標や謎がある。

8，専門知識が披露され、適切に解説される。

9，説得力がある。

10，ストーリーが面白い。

　これを見事に守っているのが「るろうに剣心」だそう。確かにそうだとは思うが、私はあの作品、ポッと出でエヴァンゲリオン似の彼女が登場した時からグダグダになったと評価してるからなぁ…（苦笑

　で、ジャンプが駄目になった最大戦犯に指名されてしまった「ONE PIECE」だけども、「ドラゴンボール」といい「キャプテン」といい、恋愛を主軸にする系列とは別のヒット法則はあると思うんだけどなぁ。「キャプテン翼」もだね。

　だから、コレで言うならヒットが最近出てない主な原因は「中途半端」では？

　ヒロインを出すと「生臭くなる」のを忘れている。

　もう一つのヒット法則はどこまでも爽やかでないといけないから、女の色気という生臭さは徹底して排除しないといけないと思うよ？　硬派の魅力というか…「Bleach」だってさ、ヒロイン二人はまったく色気をチラつかせない。どころかちゃんと戦力だ。そこの違い。

　さらに昔に遡って、一世風靡したスポーツ漫画黄金期の作品たちはどれもこれも女ッ気はなかったよ。「リングに賭けろ」「ドカベン」「明日のジョー」ヒロインは出てきてもほぼ色気とは無縁。やっぱ乳にデレデレする姿と一生懸命というテーマは水と油のトコがあるでしょ。るろ剣も色気はなかったよね？

　いつの時代も、エロは誰もが大好きだろうが、堂々と推せる要素じゃない。

　ドラゴンボールなんか、最初はブルマをヒロインでお色気も出そうとしてたけど、完全に方向転換してから成功したよね？　Zから人気爆発したけど、ブルマの色気はほぼ封印だったでしょ？

　グラビア女優のページとか付きものだけど、男子の心理として、それを目当てにしてますとか堂々と言うのは気恥ずかしいってトコ、ない？　もちろんすごい楽しみにしてるだろうけど、堂々と言うのは、て。ソコだと思うんだけどねぇ。

　今までアニメ化で大ヒットまで飛ばした漫画原作って、私の覚えてる限り、エロ付きラブコメだと「かぼちゃワイン」しか記憶にないでーす。（笑

　それと、かぼちゃワインのヒロインは、プライドがあった。それに比べて最近の漫画や小説のヒロインはどこか男子に都合のいい「頭の弱さ」が垣間見える。それはエロには都合がいいし、エロ的に魅力っぽく見えるだろうが、実際は「ニコポ撫でポ」と言われるような尻軽イメージが付きまとうよ。その色気はたぶん主人公以外にも簡単にチラつかせるだろう、と思わせる。

　だから、最近のラノベからは社会現象になるような女性キャラは出てない。「逃げ恥」とか、レリゴーのあの姉妹とか。影響与えるキャラが出たら、似たキャラがメディアにどんどん出てくるもんね。

　最近大ヒットで忘れちゃいけないのが「おっさんずラブ」。

　なんつーんだろ、あれ見る限り、求められている恋愛ってラッキースケベじゃない、むしろ「ピュア」てヤツじゃないの？　そう思うのでしたん。