良質な小説ほど、文章の外に意味がある
作者の考えを述べよ型のテスト問題はさ、文章になってる部分だけでその意味を読み取れみたいなことを強引にゴリ押してたんだけども、小説ってのは「月が綺麗ですね、」を「あなたが好きです、」と読ませる技巧なわけだ。そこ無視すんなよ、と思って、平たく言えば、頭にきちゃってさー。(笑
芥川龍之介の超有名作に、「藪の中」があるじゃん、あれをどう説明すんだ、て話なわけだよ。乱暴に言っちゃえば。正解がないように書く技術の粋なわけだ、アレ。
テストが筆記ではなく、選択肢のマークシートになっちまった弊害でしかないんだよねぇ。何万人という受験生の答案用紙をいちいち読んで添削が出来ないからって。
だけど、それが原因なのを誤魔化して、いかにも文章には正解があります、みたいな嘘を広めるな、つーんで怒ってたのだ。世の中なんざ、白黒でキッカリと割り切れないことのが多いだろうが。嘘吐くな。
アレにずっと付き合ってんのもバカらしいし時間が惜しいから、キーの部分だけぜんぶバラした時点で引っ込んだけどさー。(笑
マークシート方式でどれだけ成績優秀でも、社会じゃクソの役にも立たんって人材が多いのはそのせいだよな。自分で推敲が出来ないんだよ、1か0かの計算だったら得意って、そんなヤツはいずれ機械に仕事奪われるだけだよ。アレだ、あらかじめ道具立てが揃ってないと、なんもないトコからは創造が出来ないヤツ。テンプレだったら書けるけど、テンプレ以外とか言われたら途方に暮れるヤツな。
話がすぐ脱線しちゃうのが悪い癖ですー。ワープしちゃうんだよね、自分の頭の中ではクラウド状態ですべて繋がってるトコを言語にしてるから、どんどんすっ飛ばして書いてしまう……風が吹けば桶屋が、てヤツで。自分じゃ解ってんだけど。これをイッコイッコ、丁寧に書くよーに癖付けてるけど、正直、めんどいです。(笑
小説って、これが出来ないとアカンから、治さないとねー。
小説の文章って、上等なモノほど、文章には書かれてないトコに重要な意味が隠れてたり、重ねた二通り三通りの読みをさせるレトリックが仕掛けてあったりするじゃん、そういう小説文特有の「お約束」の基本中の基本を無視すんな、と思ったの。
あれ、肯定派の理屈ってのはさ、論文とかビジネス文書という方向では正しいんだよね。小説は本来の文章の使用法から外れてるというか、文章で遊んじゃってるんだよなぁ。だから真正面から対立しちゃうというか。
本来、文章そのものの基本は「一文一義」で、意味が分かれちゃいけないんだもんね。だけど、小説だけは例外だ、と論文系の文章の書き方読本には、それが良質な本であればあるほど、まず必ず但し書きあるよ?
正解を問うような問題に、小説を題材にすんな、という結論。(笑
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