前のエピソード――善意と誇りとキャラクター論

　あの場がいわゆる「公共の場」に属すると仮定して、あ、もちろん本当にそうかは議論の余地があるとは思うけども、まぁ仮定してだね。

　じゃあ、どういう条件をクリアしていれば、少なくとも「女性差別」に抵触せずに済んだのか、フェミの方々がOKサイン出したのかを考えてみたいと思います。非常にしょーもないとは思ってんで、大喜利だと思って読んでチョウダイ。

　まず、声優さんチェンジ。（笑

　宝塚の男役とかやってる感じの、色気も可愛げもない声が担当。いっそ男性声優さんでもいい。若本さんとかならベストだろう。

　次いで解説役の博士を女性にチェンジ。こちらも色気とか可愛げは不要。雄々しく強くで田嶋陽子先生なんかがベストだと思う。

　視聴者層には中高生を設定し、オジサンオバサンを除外した台本を組み上げる。セクシャルな話題は当然のことでNGだ。よって、キャラの服装も長袖タートルネックのアンダーウェアにセーラー服、膝下丈のヒダスカートで、清楚系にチェンジ。

　あるいは若本さんが中身なら、男の正装ビシッとキメて、蝶ネクタイにスーツが良かったんじゃないかと思う。乳袋は聞くまでもなく却下だ。晴れの舞台に正装はむしろ好印象だろう。

　さて。以上の条件だと。

　絵師さんは非常に辛い、きっとツラい、なんも面白くないだろう、こんな条件付けられてどういうトコの魅力を狙えばいいんだと頭抱えるかもだが、

「キュート」や「コケティッシュ」を狙うのだ！　アレは色気不要で済む！

　絶対にNGなのは、乳と股ぐらの強調だ！　さいわい、彼女は巨乳ではないから、この際ちょっと窮屈だろうがサラシでも巻いてもらえばよい。フェミ的表現ではツルペタが安パイだ。表現者は乳と股ぐらと媚びナシで女性的魅力を表現しなければならない。要は性別未分化状態のコドモとして描けばいいのだ！（そこにセックスアピールを足すと、ロリコンに繋がるからくれぐれも気を付けてほしい！）

　最後に、NG表現を幾つか挙げておく。

　ぶりっ子、くねくね、お色気、流し目、上目遣い、頬染め、潤んだ目、スマイル、照れ、恥じらい、薄く開いた口、もじもじ、…etc

　これらはナシで、絵師さんたちには頑張ってもらいたい。（キリッ

（勘の良い諸兄はもうお気付きのことだろう。これは、女は前に出るな、ということと何も代わりはしない…）

　ところで、「公共の場」というのの定義は、「お気持ちの差で生じる摩擦を多数決的解決によって法制化あるいはモラルと定めた上でルール適用した場所」のことだと思っておるよ。平たく言えば、わいせつ物は叩き出せ、て場所かね。コドモさんも利用するから仕方ないね。是が非でもハラスメントしたいというその意義が私には解らないトコだわ。→公共の場でも表現の自由優先という思考。

　そんで、乳袋がエロかどうか、という話になると、時代と共に感性は変化していくものだから、そして何が正しく、何が間違いかは、簡単に多数決などでねじ曲げられるから、乳袋がセーフだという自信なんかは持ちたくない。エロは公共的には害悪認定なので、慎重でありたいね。（公共以外は知ったことか！だけど）