大江健三郎先生! 俺、小説が書きたいです!

 もうじき読了、なのにチンプンカンプンです、先生!orz


 1から10まで専門用語と専門分野の概念で専門者向けに書かれたこの一冊、『小説の方法』、大学あたりで文学を専攻してる学生向けに書いたよね、先生、先生!


 初心者は端から相手にしていません、基本を勉強してからいらっしゃい的な、カラマーゾフからひめゆりの塔まで網羅している事を前提に、堂々、初心者は無視して通る書き様はさすがです。紙面は限られているのです、基礎はここでの中心ではありません、そこは解かっているものとして話をします、いいですね?的な。


 しかしながらさすが日本に二人だけのノーベル文学賞受賞者、基礎はざっくり切り飛ばし、ほぼ専門用語と専門概念だけで書かれてあるにも関わらず、ある程度基礎を理解している(と思しき)私にも解かるようには書いてくださっている。




 ノーベル文学賞の基準も、時代と共に変わるのだね。(皮肉)


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