ツイッター・ラインはロビー活動に最適だ!

 FGOでツイッタラーが度々賑わう。外部からの視線が入るようになり、内部ではスルーされていた問題が提起されるようになったのだろう。

 ツイッタラーな纏め記事では、まだまだ、内部のオタク界隈だけで賛否を問うだけの状況だから問題無いという判断が優勢だが、外部が大きく関わってきたらひっくり返るんじゃないかと思う危険さを感じる。


 問題無い、としている論者の大半は、オタク界隈の基準だけで問題無いと断じているように思えるし、外部の、立場がまったく正反対の側もその同じ理屈で問題在りと断定できるという点を見過ごしていると思う。井の中の蛙な状況で、外とは無関係だからと言うわけだが、そこはもう外部からは見えない井戸ではなく、池だよ。外部から見えてしまう時点で、もうオタク界隈の基準で考えるべきではなくなるわけだが、どう思ってるんだろうかね。


 これ、過激な性表現を叩かれ始めたBL界隈も同じなんだけど。自分ルールだったんだよね、今までのオタク界隈というのが。世間が興味を持たなかったからこその、隠されたパラダイスだったのだけど、見つかってしまったら、後は踏み荒らされずには済まないんだよね。世間の一般常識を押し付けられずには済まない。

 BLの性表現にしても、ロリ表現にしても、神仏登場にしても、気付かれていないうちは問題がない、というだけの話だったんだ。


 これを、同じオタク界隈の産物である版権漫画やアニメと二次創作との関連と同じに考えていると大ヤケドを負うことになると思う。版権と二次創作はなぁなぁの関係を構築出来るが、他の諸問題では構築出来ないのと違うか? 相手はこちらをぶっ潰したところで損しないでしょ。そうなると、ものを言うのは「数」なんだ。


 ようやく本題だ。


 今、世間は多数決で動いている。民主主義の正体だけど。多数決の中身は、よく解からんままに賛同したのが大多数だろう。ロビー活動やら、イメージ戦略やら、囲い込みやらの策略で、頭数だけ揃えればいい、て状況なのが今の民主主義だよ。多数派になった方が勝つ、という単純な構図にまで簡略化されている。愚民政策とあんま変わらんのね。


 囲い込みってのは、洗脳にも使われる強力なツールで、知らず知らずやられると自分の意思と思わされたままコントロールされる事になる。それに便利なのがツイッターとかラインというツールね。


 意見を述べるに、100文字足らずでは複雑な内容を書けない。どうしてもぶつ切り発信になるでしょ、それ自体を「まぁ仕方ない」で済ませるかも知れないが、実はそこに作為が無いとは言い切れないわけよ。

 プログラム的に100文字が上限だった、とは考え辛いわけじゃない。今どき、スマフォの容量だって大きくなってんだし、かつてのCメールとかとは違うでしょ。

 だったら、なぜ100文字とかぶつ切り仕様なのかを疑うべきで、これ、纏めサイトとかRTする際に、抜き出して都合よく編集するにイイんだよ。


 さらに、コメントとかイイネ!の機能だね。これは、賛同者の数を示しているわけだけど、個々の意見の相違とかを見せずに、まるで全面的に支持している数がこれだけ居るかのように見せかける事が出来るわけ。

 しかも、ツイッターやラインは自分の恣意的な交友関係だけの集団なので、ここを取り纏めただけで、その集団の総意を作り出すことが可能になる。大集団がこの意見を持っていると見せかける事が出来るわけよ。

 今でこそ、ランキングなんてものがほぼアテにならないのは周知になったけど、実は同じ構造をしてるんだよ、ツイッターやラインは。大衆を、「数が多い」という一点に注目させ、誤魔化して、都合の良い方向へ誘導しようとするには便利、て事。


 利用者は、外の状況は解からないように出来てるのもミソで、ツイッターやラインのグループ機能は、自分のグループ以外の情勢が極めて解かりにくくなるように出来ている。賛同意見がどのくらいの数で、反対意見がどのくらいの数か、てのも見えない。全体が見えないようになっている。反対意見の内容ほど見えにくいわけ。

 これはまぁ、ネットそのものも、リアル社会も、全体を把握すんのは個人には厳しいわけで、だからこそ色んな情報を比較検討する必要でいえば、変わらんけども。


 膨大に流れてくる無関係なツイートだの発言だので、こういった部分を誤魔化されてしまうのもあり、非常に狭い範囲での是非の判断を、世間的常識と誤認しやすくもあるわけですわ。これが囲い込みね、自分の周囲の狭い範囲だけの判断が世間とズレてないと思い込む。非常に少ないサンプルの結果に過ぎないのに、正解と思う。


 こういう状況を有利に使えるのは、を支持させたい時なので、ロビー活動とかでは大いに利用されるだろう、と予測が付くわけっすね。


 擁護のコメが大量に付いていたら、例えそれが限りなく黒に近しいグレーであっても、パッと見には真っ白に輝いて見えてくるのよ。同情心を煽るから。


 まー、騙された上に、思っきり悪事に加担してるスタンスっすよ。


 グレー本人は反省してたり、早く鎮火して欲しいと思ってんのに、今度は周囲の無関係の中に、本質をよく解からないままで感情論を展開してく奴が多数出てくるわけです。同情心が煽られてる上に、偏った情報を鵜呑みにした、おかしな擁護がね。これ、数が増えてけば、そっちが拡散されてく性質があります。

 利用者のすべてが論理的なわけではない、むしろ論理的でない方が多い、というわけで。そういう人たちは、単純な方、すなわち数の多い方を信用するわけですね。この数には大部分、よく解かってない、のが含まれてます。正義はないわけです。演技の巧いもん勝ち、演説の巧いもん勝ちです。社交性高いもん勝ち。

 そんな中身でも数さえ圧倒的になりゃ、正義と名乗ってよくなるんですよー。しかも、ツイッターやラインというのはその機能上、過去発言はどんどん流れ去り、他と混ざって、散逸しやすい構造にもなってまして。イメージだけで白黒付けて、それが大勢となりやすい場所でもあるわけでね。


 起点となった本人たちより、周囲がその悪事を糊塗し、ひっくり返し、白く塗り替える、というのがたびたび起こってくるのが集団というものの憎たらしい側面。


 オタク界隈ってさ、ずーっと謂れなき弾圧を受けてきた場所じゃないですか。

 こんなに簡単に騙されちゃうんだなぁ、と。

 (グレーな人にではなく、周囲のボケナス共にムカついてます)

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