読者層まっぷたつ?

 今日、喫茶店でダベってたついでにほんと久々ウン十年か振りに少年漫画誌を手に取った。普通の週刊誌がちょうど読んだヤツばっかだったもんで…あ、青年誌か。


 ゴールデンカムイ、話題だけど初めて読んだわ。へー、あの時代が舞台で、しかも割とマトモでちゃんと時代考証とか資料も当たって描いてるんだー、へー、て感想。


 んで、気になったんだけど、連載の作品、なにげにこのタイプの資料当たって描きました系の、専門知識入れてる作品多くね? スポーツモノ、戦記モノ、あとなんか色々ジャンルはバラけてるけど、完全想像力だけで描かれたいわゆる「なろう系」がないなぁ、とか思った。


 まー、なろう自体が競合他社なんで、差別化ということでこういう事態になってんだろうなとは思うけども。これ、吉なのか凶なのか、解からんよね。

 とにかく、読者層の分離は進んでいると思う。どっちが制覇するかは知らんけど、メインボリュームになった方がシステム的恩恵を得るのは間違いないんで、その偏りがどういう結果を生み出してくるかは今んトコ未知数。(漫画界隈の話ね)


 ビジネス市場を制覇しそうなのは、私の観測範囲内では「資料当たって系」の昔ながらの一般書籍群だけど、島になって経済圏を確立している「なろう系」の方が、他の想像力オンリーで作られる系統とどう反応していくか、それが解かんない感じ。(これは小説やドラマ含めの話)


 読者も、「どっちも楽しめる派」と「なろう系のみ派」と「資料当たって系のみ派」とでそれぞれ市場確立するだけの数はありそうで、これが完全分離してくのかどうか、てのも興味深い。かつてのオタク文化のように世間から切り離される流れになるのか。それとも、このまま混沌で層分離は起きないか。興味深いねぇ。


 最新ツールの、パリピ系の動向が図れるインスタで、オタク系の話題がどれだけ上ってくるかってのが一つのバロメータだけど、インスタは覗いたことないんだよね…


 あー、オタク系の話題っつか、なろう系の、ラノベ系の話題だね。どのくらい関心もたれているんだろう、て感じで。パンケーキ映してるよーなお姉ちゃんたちに。あのヒトタチが世間的にはメインボリュームだもんねぇ。

 あそこが関心ないのにこの流行ってことだったら、ラノベ層自体が一大市場を形成するほど成長したってことで、メイン市場が一個増えた、と見て計算した方がいいって話に変わってくるんでー。(めでてぇな)


 一万人規模ではビジネスは成り立たないけど、十万人とか百万人とかに近付いてけば、それは普通に一個のビジネスモデルを独立で成立させるに足る顧客層。一作品だけの大ヒットではジャンルの市場固定には繋がらない、ていう。ま、流動性がない、てのもかなりな条件になってくるけど。流行りに流れてくうちに気付けば一般書籍と変わりない、て事にならないように成長させるのは、むしろ出版とかのコントロールだわな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る