色々と暴かれている出版業界(笑

 トゥゲッターで話題になってる、編集員がヒドス、な記事の諸々(一つじゃないってのがミソ)ですが、根本で同じ病根だと思うんだなー。


 編集員をなぜ学歴で決める。(笑


 昨今では、企業の方でも学歴がアテにならない事に気付いて、暗中模索だったりするじゃないですか。歌詞じゃないけど、頭だけいいヤツもグッナイ、て感じで。

 有名大学に入るのに他のあらゆるものを犠牲に勉強漬けして、勉強しか取り得がないヤツなんてのが居るわけだよね。それを企業は避けたいわけよ。


 問題用紙の設問なら、参考書分含めてすべて暗記してるから解けるんだけど、実生活の応用力はからっきしって人ね。自分の頭で考えられない人というか。


 例えば、漫画家さんのアシスタントさんで壊滅的に使えないような人が居るという話は聞かないよね。アシスタントになろうって人は、そもそもで漫画が好きでちゃんと情報にアクセス出来る人だから。自分で何が必要かを探って備えるだけの能力を持ってるってわけで。漫画の勘所をちゃんと持っている人が漫画好き嵩じてアシスタント募集に来るわけでさ。それだから使えない人を探す方が難しいはずだよね。


 それでいうと、一流大学出といっても、それだけで選んだ編集者だったらそもそもで漫画とか小説の勘所を持ってない可能性だってあるわけでしょうに。勘所、あるいは漫画や小説に関する諸々の能力というか。マーケティングの精度だってこの勘所に負う部分が多いでしょうに。


 この勘所を持っているってことが、編集者の最低限の資質だと思うけどね。


 だって、この勘所って才能である以上、無いヤツは努力でどうこう出来ねーもん。教育したって無駄な人材っていうのはあるじゃん、そういう方面の能力が備わってないってのは、タネの入ってない植木鉢に水をせっせと注ぐようなもんでさ。

 その人にとっても不幸だよね、向いていない業界で自身の無能を噛み締めながら苦しい思いを隠してヘラヘラ笑ってなきゃやってらんない状況なわけでしょ。本人がたぶん一番苦しい思いしてるよ。出版社に受かりさえしなきゃ、今頃はちゃんと自分に合った職場で自信持ってバリバリ働いてられたのにねぇ。不幸なマッチングだよ。


 塞翁が馬っていうじゃん、何が災いして何が幸をもたらすか解かんないよ。出版社が学歴で編集員を取るのを辞めれば、時間は掛かってもそのうち自浄されてく問題だと思うけどね。


 他の業種じゃすでに何年も前から学歴偏重は止めて、色々と試行錯誤してるのにね。最近じゃ高校や大学入試でも学歴なんかは二の次で、例えばサークル活動とか入賞の記録とか資格とか、そういう特技がポイントになるなんて当たり前になってるじゃんか。なんで企業として、社会が変化してんだからと堂々と改革してしまわないのかと思うけどね。

 

 お互いが不幸だから、出版社も新入社員を取る際には適性ってのをもっと考えた方がいいと思うけどねぇ。出版業界における適性ってトコから考え直すべきなのかも、と思う昨今の暴露話感想でした。


 例の纏めに挙がってたカドカワ編集者Bさん、いっそヘッドハンティング要員として、そっち専門になればいいのにと思う。マニュアル仕事はからきしで、変化球必要な業種向きなんだよね、こういうADHDタイプは。と思いました。(月並)


 例の暴露漫画で、作者さんは迷いながらもカドカワのヘッドハンティングに乗ってきたじゃん。この作者さん、カドカワのビッグネームで決めたわけじゃなさそうだったじゃん。押しが強くて、そのくせ嫌われにくいという特性を活かした上に、迷惑を掛けたとしても(会社的には)許されるのが勧誘業でしょ。向いてると思うけどな~。ネットとかで見つけた作者に交渉してて、難航しそうだったらバトンタッチするみたいな専門の部署作ってもいいと思うんだわ、巨大企業だし。上司は法律に長けたガチの人を配さないと部下がゴリ押してヤバくなるケースもありそうだけど。

 少なくとも長期間に渡って特定の人だけ迷惑を掛け続けるみたいなマズい事は減らせると思うんだよね。警察だって分業制取ってんだし、改革した方がいいと思うなぁ。


 人の噂は怖いのだ。悪評も広がれば取り返しがつかなくなるのだ。キンドルという強力なツールが出来て、正直、作家業は編集者という仲介役が要らなくなってしまうかも知れない。SNSとかの枠を作るだけのお手軽さで、どんな企業でも今は作家の卵を掻き集められるんだし。生き残りを掛けて、今改革をしないと手遅れになると思うなぁ。編集者ってサービス業じゃん? 製造業と勘違いしてんじゃないかと思うなぁ。


 特に小説家なんかは、兼業で本職は別にある人がほとんどでしょ。キンドルというステイタスが上がれば、職業作家というのに拘らない人も増えるよ。作家と視聴者が直接で売り買いするのが当たり前って時代を作ってしまうかどうかは、正直、出版社次第だし。編集者を通した方が何かと便利だね、というサービスを売るのが出版社でしょ。


 そういうサービスを期待するから、私なんぞは出版社の公募に出そうと思ってるんだけど、期待薄ならどうせ同じなんだからキンドルで全部自分でやるわな。(笑

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