二人は駅前で一番安いカラオケボックスに入ることにした。一城高校の生徒は大半が深夜に出歩くようなことはないいわば模範生なので、そうそう鉢合わせすることはなかろうというのが理由である。

「ワクタさんとしては、私がアレを捕まえた時にやたらにやついてたりしたのが気になってるんでしょうけど」

 ソファに座るなり、聞いてもないのに、フェルミは怒涛の如くしゃべり始めた。人間の姿になったフェルミは、今日は白いワンピースを着ている。

「いや本当に知らなかったんですよ。ほら、他人がいやがってることをするのってすっごく楽しいじゃないですか。そういう笑顔であってですね、別に何か裏があったりじゃありませんからね」

「まあ、それはわかったよ。フェルミ」

 フェルミ、と強く発音された声に、あらぬ方を向いていた青い目が、すすう、と動いて彼を見た。

「その……」和久田は言葉を継ごうとしたが、しばし口ごもった。「あれ、というかあの人、というか、とにかくあの白い髪のについてなんだが」

 声を受けて、フェルミもいつになく真面目なふうで身を乗り出し、顔の前で肘をついた手を組む。

 カラオケボックスに向かう旨を決めてから個室に入るまで、二人は一言も会話を交わしていない。和久田は例の罪悪感と、目の前に立ち現れた事実のあまりの大きさに打ちのめされており、フェルミもまた彼のそうした心情を察したのみならず、並一通りでなく驚いていたので、双方何かを話すという気にはなれなかったのである。

「結局やっぱり、あれムトウさんなんですか」

 彼女はつとめて声をひそめてそう言った。なぜだろう? しかし不思議とそうしなければならないような気がした。それとは関係なしに、ムトウの三文字を聞いた和久田が突然おびえるような顔をしたので、フェルミは笑いをこらえねばならなかった。

 和久田は武藤の名を耳にした途端、ふたたび白い髪をしたあの横顔を思い出し、罪悪感のあまりに戦慄した。ああ、自分はなんてことをしてしまったんだ……同時にあの少女を組み伏せていたという事実に後ろ暗い興奮を覚えている面があることも、彼を自己嫌悪に陥れた。武藤ほどでないまでも鋭い印象を与える目には、今や情けなささえ窺えるようになっている。和久田は小声で「多分」と返した。多分? いや、そんなはずはない。あんなにも美しい人間が二人といてたまるか。

「多分、じゃないな。武藤だ。あれは武藤だった。フェルミ、武藤は――あいつは、パルタイ、なのか?」

 腰を下ろして多少は落ち着いたとはいえ、改めて言葉にしようとすると、一句一句を切って発音しなければ余計なことまで口走ってしまいそうだった。本当に知らなかったんだな、あの《白いパルタイ》が武藤だって本当にわかってなかったのか、おれはあんなことはしたくなかった……言葉を発しながら、言葉を呑み込んだ。フェルミは既に彼の願いを尋常ならざる手段で知っているかもしれない、それでもできることなら、彼女への崇敬も狂気も、彼にとってはなんとしても死守したい秘密だった。

 フェルミはしばらく、ちょうどねめつけるような目付きで和久田を見ていたが、きっぱりと「いいえ」と答えた。

「ムトウさんはパルタイじゃあありません、絶対に。パルタイの全員の名前が登録されてる名簿があるんですが、その中には彼女の名前はありませんでしたから。しかし事実として、ムトウさんはパルタイとは異なっていても極めて近い力を持っている。いわば、似て非なるものです」

 前触れなく個室のドアが開く音に二人が視線を移すと、トレーにコップを二つ乗せてボックスの店員が入ってきた。赤いストローがささったコーラとカルピスがテーブルの端に置かれる。このカラオケボックスはワンオーダー制であった。

 店員が出ていくとフェルミは童女の姿へと変化し、背負った箱を下ろして中からぶ厚いタブレットを取り出した。ひと昔前のノートパソコン程度の厚さで、やはり全面黒一色。中央には円いディスプレイが、その左右にはキーが配置されている。フェルミが側面のボタンを押すとディスプレイが前に、すなわち和久田から見て手前にせり出し、空中に「Partei; Maschinechen eins」の文字が、フェルミがキーを操作すると「Nemsverzeichnis」の文字が浮かび、その下にずらりと名前らしき文字列が現れる。【1eins】blau《Wandlung》`Enrica`Fermi、【2zwei】purpur《parasitär》`Niels`David……全部で八行ある、見慣れないスペリングのラテン文字の中には、確かにMutoもYokoもなかった。

「じゃあなんだ、パルタイにもよくわかってないっていうのか」

「そうですね。私たちも私たちで、自分たち以外に同じようなのがいるだなんて、ほとんど考えてませんでしたから。あの、仮に《白いパルタイ》と呼んでいたところの黒兎が現れた時も、『少なくともパルタイではないし人間でもないだろうが、何であるかはわからない』というのが結論でした」

「つまり」と和久田が継いだ。「人間だとも……」

 そこで言葉が止まった。

「なんです?」

「待てフェルミ、お前確か、攻撃が当たらないからあいつは人間のはずだって言ってたよな」

「ええ、まあ」

「あのバリアはパルタイだけに対応してるわけじゃない。俺がモンスターの瓶を投げた時も似たようなことになって、瓶が飛んでいった」

 沈黙。

「つまり……」見る間に顔を渋くしたフェルミが言った。「私を縛るレーゲル4があれを防いだのではなく、あの黒兎固有のバリアが攻撃を妨害した、と?」

「そうじゃないか」

 乗り出した姿勢からふたたびソファに深く座り、脚を組み、視線を逸らしたフェルミは、渋い顔をしたままぶつぶつと呟いていた。なんで話をややこしくしようとするんですかねえ、云々。

「その、バリア? が、エナジードリンクの瓶も、それ以外も、十把一絡げに跳ねっ返す仕様なんでしょうよ。多分。無差別に何からでも黒兎を守るようになっているとしたら、とりあえず辻褄は合います」

「本当にあいつは、武藤は人間なんだな?」

「人間でしょうよ。私が突撃したとき、あの、はじけるような音がしたでしょう。あれはそういう、レーゲルによる禁止が発動したときと、同じ音でしたから」

 キーボードを操作すると、ホログラムが入れ替わり、`Regel der Partei`の文字の下に縦書きで四箇条が記された。

 1.パルタイの最終目標は《超人》である。

 2.パルタイは人間との契約により、人間の願いを叶え、欲を満たす。

 3.パルタイは右の条件を満たした時、人間の《生命への意志》を譲り受ける権利を持つ。

 4.パルタイは人間を殺すことはできない。

 顔を近付けて立体映像を見る和久田に、フェルミは「4」を指さした。

「ほら、レーゲル4。どうやらパルタイは人間に認識されていないと体を維持できないようなひ弱な存在らしくってですね、逆にいうと人間に知られていれば知られているほど数も力も増えるようなんです。パルタイを知っている人間を殺せばもちろん、パルタイを知らない人間にしても、これからパルタイを知ってくれるかもしれないんだから、むやみに殺すのは損だろう、ということで、こういうルールがあるんじゃないか、って話ですよ」

 確かにそうだ。しかし和久田にとって問題なのはパルタイのレーゲル、彼らを縛るルールではない。目の前のフェルミだって普段こそ高校生として生活しているが、その正体は紛うことなきパルタイである。同じことが武藤にも言えるのではないか。なるほど彼女もまた人間として、孤高の女学生という少々特異な地位をクラスで得ながらも、生活している。その武藤陽子がフェルミ瑠美と同じように非尋常の存在としての面を持ち合わせている可能性は捨てきれないはずだ。

「なんですかねえ、そんなにムトウさんを人間じゃないみたく扱いたいんですか」

「いや、べつにそういうわけじゃあ」

「少なくともパルタイではないです。それしか言えませんね」

 剣呑なふうに言ったきり、フェルミは眉間にしわを寄せたまま喋らなくなった。和久田も和久田で倒れるようにソファに体をうずめたが、突き放されたことでかえって少し気持ちを落ち着けることができた。ことが大きすぎて……彼にとってはあまりに大きなことだった……冷静さを欠いていたが、武藤が人間であることで不都合が生じるわけでもないのだ。

「あの姿をよく思い出してくださいよ。目は赤で髪は白、そこからして違うじゃないですか。パルタイは目も髪も同じ色になりますよ」

 そう、不都合ではない。もしも彼女を殺せないということになれば、それは和久田の願いが絶対に叶えられないものであるということになるのだから。


「それでフェルミ、このディングなんだが」

 和久田は左手にディング《流転》を展開した。武藤が頭に着けていた兎耳や手甲に似た色合いの黒は、電源を切った液晶画面を思わせる。手の甲で光る青い紋様と見比べると、黒いことには黒いが、同時に淡い光を放っているような様子だった。すなわち、どこか不完全な香りがする。和久田はこのディングと同時に流れ込んできた情報を思い出しながら言った。

「レーゲルには書いてなかったが、パルタイのケルペルってのがあるらしいな。お前がいつも変化へんげしてる青い髪のじゃないみたいだが、あれは何だ?」

 和久田の頭の中にある情報はこうだ。『ディング:パルタイが人間に対して、ケルペルの一部を貸し与えたもの。ザインの場合のような契約書は不要、口頭による貸与可』。では、ケルペルとは?

「あとそうだ、ザインってのも教えてほしいな。やっぱりディングより上等なのか」

 和久田は今や、パルタイとそれを取り巻く諸々の事柄に首を突っ込もうと決めていた。ディングが《貸与》されたときの、体の中に異物が流れ込んでくるような感覚が、彼に今や引き返すべき地点をとうに過ぎてしまっていることを予感させた。それに加えて、パルタイという未知の集団に対する好奇心も彼を動かす力となっていた。

 カルピスを吸っていたフェルミが口からストローを離さないまま答える。

「ザインについては色々ありますから後に回すとしてケルペルですがね、大雑把に言って、怪人態ですよ」

「怪人態?」

「パルタイには三形態ありましてね。一つが普段の人間に化けてる時の姿、二つ目が髪と目の色が変わって黒い服を着た姿、最後の三つ目にだけは名前が付いてて、全員が全員怪人みたいな見てくれになるわけじゃありませんが、《ケルペル》と呼ばれています。もとはドイツ語の単語でKörper、英語でbodyですね」

 Body……身体。

 ストローから口を離すと、唇を引き延ばすように笑って、目の色が瞬いた途端頭一つ小さな童女の姿へと変わる。

「ここから更に変化へんげするわけですよ。今よりもっと外に漏れる力も増えますがね。ほら、私が変化したとき鳥肌が立つような感じありませんでした? あの感じが強まるらしいんですよね」

 フェルミが箱を背負いなおし、大きく伸びをして頭上で組んだ手を前方に下ろすと、背後からごぼりと音を立ててどす黒い粘液が湧き始めた。その出所は彼女が背負った箱で、見る間に小さな全身を覆っていく。腕と脚は細長く骨ばった形に変形し、節くれだった指の先端はゴム風船のように膨れ上がって、脚には偶蹄目の蹄が現れ、展開された青い翼は巨大な蝙蝠の形をしていた。一本の髪さえ失い頭蓋の形をそのまま反映したような楕円形の頭部には一対のねじ曲がった山羊の角が生える。山羊の角とは多少なりとも曲がっているものだが、それにしたところでこうもひどく歪になりはしない。アンモナイトを思わせる凹凸のある角は、側頭部から生えて根元近くで大きく後ろへ折れ曲がり、それこそアンモナイトの畸形の如くにねじくれ回転しながら上へ反り返って百八十度の弧を描き、頭部を回るに至って小さく先端を前に向けている。あるいは子の角は硬質化したクチクラでできており、彼女の青い髪はこの異様な角へと変化したのかもしれなかった。表情は存在しなかった。鼻は軟骨のみならず骨格の部分から削り取られ、目と口はなく、ゴムのような質感の肌だけがあった。この奇妙な質感の肌は全身を覆っており、ちょうど痩せた大男がラバースーツを着込んでいるようにも見える。背丈は百七十センチほどだろうか。しかしその異形の姿と、何より空間全体にいっそう強く渦巻く異常の気配に、和久田は息が詰まりそうなほどの圧を感じた。

 ――ははは、びびっちゃってますかねえ。

 いつもと変わらぬ甲高い声が聞こえたが、それは空気の震えによるものではなく、いわゆるテレパシーに近いものである。フェルミは指の膨れ上がった手を軽く持ち上げて言った。

 ――ワクタさんには私のケルペルの中でも手の力をお貸ししました。直接触ればという制限付きですが、その部分の力の動きをコントロールできる能力ですね。まあ、固体と液体しか操れませんし、これ以外には飛ぶくらいしかとくべつな技能なんてありませんが。

 フェルミが童女の姿に戻ってタブレットのキーボードを操作すると、四箇条のレーゲルは縮小して上に移動し、中央に当たる部分には文字ではなく映像が映し出された。輪郭は鳩に見えるが全身が黒く、目の部分と羽毛の所々が黄味の強い緑色をしている。青い羽もちらほらと見て取れた。

「これが《ザイン》の、言ってみれば見本みたいなもんですね。私が前契約した人ので、見ての通り鳩型の《流転》と《貫通》です。力の方向を操れるのと、足の爪が金属だろうとあらゆる所に刺さります。ほら、前ミニバンが十トントラックに突っ込んだ事故があったでしょう? あれの原因はこいつですね。

 鳩に限らず生き物の形をしてるのが特徴です。とくべつな契約書が必要でして、その分コピペのディングよりかはいろいろと上等になりますね。顧客ひとりひとりの願いに対応して作りますから、普通の手段ではどうにもならなかったり、証拠を残したくなかったりする依頼が来たときにはこれを使います」

 たしかにそんな事故があった。ミニバンの運転手は死亡していたはずだ。和久田はちらりと鳩の映像の上に浮かんだレーゲルの四番目を見た。

「パルタイは人を殺せないんじゃなかったのか」

「直接手を下したわけじゃないですし、それにこのザインがしたのはミニバンの屋根に爪を立てて力の向きをちょっと対向車線側に逸らしただけで、べつに人が死ぬようなことはしてませんよ」

「じゃあなんだ、パルタイ自身は人を殺せなくても、人を殺すこと自体は問題ないっていうことになるのか」

「そういうことですねえ」

 一般的な人間なら、ここで少しは怒るようなそぶりを見せたりするのだろうか、と和久田は思った。両親を殺した事故と似た状況を作り出すのに手を貸したと目の前のパルタイは証言しているのに、彼にはいささかの義憤もなかった。あるいはもしかすると、パルタイを縛るレーゲルというのは、フェルミが考えているほど理屈めいたものではなく、また大雑把なものなのかもしれない、なんてことまで考えているのである。人の死に対しても和久田は鈍感なように思われた。

「以上がパルタイとディング、ケルペル、ザインについてですかね。あ、ちなみにディングはDINGで英語のthing、ザインはSEINで英語のbeingですよ」

 鳩の映像が消え、Ding、Seinの二語が浮かび上がる。なるほど、デーイーエンゲー・エスエーイーエンとはそう書くのか……。

 フェルミがキーを操作するとその二つも消えて、上に追いやられていた四つのレーゲルがふたたび下りてくる。

「ワクタさん、力への意志って言ってわかりますよね?」

「ああ、まあ一応」

 力への意志……新しい価値を追求し強く生きようとする意志、自らをより強く、より高くせんとする意志。そしてパルタイのレーゲル3にはこうある。パルタイは《生命への意志》を譲り受ける権利を持つ――。

「たしか、衝動的な生への意志、ならショーペンハウアーだろ」

《生命への意志》は、力への意志ではない。しかしかといって、わざわざ対価としてもらい受けるようなものが、ショーペンハウアーの言うような、生への諦めを薦める類いのものであるというのも奇妙な話ではある。そもそも彼らパルタイはニーチェの言うところの超人を目指しているのだ。フェルミが答えた。

「よく言う話ですけど、人間の細胞って何年かすると完全に入れ替わるって話あるじゃないですか。毎日体洗ったら垢だって出ますし、つまり皮膚は毎日毎日表面から死んでいってるのに全体、人間としては形を保っている。これが河原の石だったりすると、浸食や風化で、時間が経てば砂利の仲間になる、つまり石としての形を保っていられなくなるでしょう? 体の細胞全部が入れ替わったところで、《私》という自我は変わらず頭の中にある。そういうふうにさせるものが、ずばり《生命への意志》なわけですよ。

 ニーチェは否定してましたけど、彼は無意識を勘定に入れてなかったんですよね。パルタイにもどうやら集合的無意識に類するものはあるらしい、けれど力への意志の更に一つ下にあるもの、強く生きんとする意志ではなくただ生きんとする意志については、パルタイはほとんど持ち合わせていないようなんですよ。それこそ人間の《生命への意志》を定期的に摂取していかないと体を保てないくらいには」

 そこでフェルミの言葉が終わって、誰も喋らなくなった。

「パルタイってのは、つまり、人間じゃないんだな」

「はい」

 沈黙。

「《生命への意志》を持っていかれた人間はどうなる」

 フェルミは、にへら、と笑って答えた。

「死にますね」

「パルタイが魂を奪って、いや貰ってるってのは本当だったわけだ」

「魂なんて、そんな大層なもの貰ってませんよ。持っていかれた人間が死んじゃうってだけです」

 沈黙。

「なんか――」

 和久田は言いかけて、止めた。再び沈黙があった。

「悪魔みたいだな」

 その声にこれといった嫌悪や軽蔑の色はなかった。フェルミはおもむろに虹色の球体を取り出す。つやつやと濡れて輝く、寒天様の色をした球である。正確に言うと、寒天様の色をした表面や内部に虹色の光が浮かんでいる、そういう球体である。彼女はそれにかじりつき、噛み砕いては呑み込んでいく。一口かじるごとに梨のような音がして、左肩の数字が変わった。「7」。

「パルタイが《超人》になるためのルートとして最も有力なのは、人間の《生命への意志》を取り込み続けることです。人間から超人へとはまた別のアプローチ、そのためにも、パルタイはもっと多くの《意志》を集めなければならない」

 和久田はこれといって何も言わなかった。一口しか飲んでいないコーラのコップに入った氷はほとんど溶けて、表面で凝結した水滴がコップの底とその周りを濡らしていた。

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