第35話 めげそうになる
ここ最近、めげそうになります。
☆を1000も得ている作品と、自分の作品の違いが分からないのです。
こう書くと、すごく傲慢な感じがして辛いのですが。
昔から、私は共感性の強い性格だと思ってきました。
誰かが悲しい思いをしていると、自分も悲しくなります。
テレビの映像で怪我をした人を見ると、自分の身体もその部位が痛い気がします。
だけれども、その逆は、あまりない気がします。
私が辛いと思うことは、どうやら人さまがあまり気になさらない些事のことであったり。
私が悲しいと思うことは、どうやら人さまには大してダメージとならない類のものであったり。
そうなると、いままで感じてきた共感性は、あまりあてにならないのです。
つまり、私が面白いと思うものは、それほどでもないのかもしれない。
──え?
いままでオススメとかしてきたけど、それは面白いですよね?
ね、ね。
大丈夫、あの作品群は私の面白さ基準というハンデ(?)があっても超越できるくらい面白い!
そうです。
でもでも、それは他の作者さまが創られた世界だから。
私が構築した世界は、表現した文章は、描いた物語は、面白くないのかもしれない。
今更、考えてどうにかなるものでもないのですが。
それとも、カクヨムの読者層とずれているのでしょうか。
☆の数が凄まじく多い作品を拝読しても、あまり心が躍らないのは、私の面白さが大多数の面白さと齟齬を生じているからなのか……。
だから、私の作品はつまらない?
と、考えてしまうのです。
長々とした愚痴におつきあいくださり、どうも ありがとうございます。
カクヨムでウケるから名作、とは言いませんが、さすがにこれだけ反応がないと、つまらないのか……と絶望してしまうのです。
評価の高い作品と比べること自体が烏滸がましいのではありますが、正直なにがウケているのか理解に苦しむ自分がいるものでございまして……。
市場というものは、一筋縄ではいかないものでありましょう。
しかし、そこに突っ込んでいきたい。
だって、昔、私が支持したものは数年後にブームとなっているのだから。
いやいや、数は少ないですが、本当ですよ?
編みこみのヘアスタイルだって、10年以上前からマイブームですよ?
ファンになったアーティストが長く売れたり、注目した画家が大衆的に広まったり。
しかし、そんなことを自慢しても何にもならないのです。
だって、私の作品は読まれていないのですから。
読んでくださっても、最後までそれが続かないのですから。
ああ、多くの方々が面白いと思うものを創れるようになりたい!
そうは思っても、正直、ちょっと めげそうです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます