第18話 ボリス王子の恋人、エルダ姫

 皆さま、いつも ありがとうございます。


 また、前回のなかなかにクドいお話からこちらにお進みくださって、誠にありがたきことでございます。深く御礼申し上げます。


 そうなのです。

 ボリス君に恋人をつくってあげたかったのです。


 美人で、優雅で、艶麗で、淑やかで、でも意志が強くて。

 やわらかな声音をした、うっとりするような姫を。


 それがエ──ゴホンげふん、エルダ姫でございます。

 え?

 なんでムセたのかですって?

 気のせいでございますわ。

 いずれお分かりになるのでございますわ。

 いまは突っ込まないでくださいまし。


 なら、ムセるなよ……。


 彼女はボリス君に相応しくなるため、涙ぐましいほどの苦難を背負わされております。

 そう。

 彼女の一番の魅力は、声。

 しっとりとした、妖艶にも清楚にも聞こえる美声。

 その声のために、彼女は呪いを背負わされる。


 あまり書くとネタバレになるので、今回はここまで。


 

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