音楽と創作

第5話 バロック音楽LOVE♡

 皆さま、いつも ありがとうございます。


 今回は、音楽について。


 突然ですが、皆さまは執筆中、または構想中に、音楽を聴く、あるいは流すことはおありでしょうか?


 作品のイメージを膨らませるBGM、はたまた その作品の主題曲といった。


 わたくしですか?


 よくぞ訊いてくださいました。


 ございますとも!


 おもに『バロック音楽』が!


 なんじゃそら、と思われた方に。


 17世紀初頭から18世紀半ばまでのヨーロッパ・クラシック音楽の総称です。

 『いびつな真珠』という意味のポルトガル語が由来とされています。

 バロック音楽、とはいうものの、音楽様式的・時代様式的に確固として括られたものではないということなので、実質的には音楽史上の年代を指す意味として用いられる語句という扱いをされています。(ばーい、ウィッキー先生)

 ヴィヴァルディやJ. S. バッハは中学校で習った方が多いのではないでしょうか?

 あの世界です。


 バロック音楽は18世紀後半に一度完全に廃れて、1829年にメンデルスゾーンがバッハの『マタイ受難曲』を作曲家の死後はじめて公開演奏を行って『再発掘』するまで忘れ去られていたといいます。しかし、その鮮やかな世界観は独特で、クラシックは長くて退屈だ、というような方にもおススメです。なにしろ一曲、一楽章ごとが10分に満たないことが多いので。

 ベートーヴェンなど交響曲ともなると、その10分ほどを一楽章にみっちり詰め込まれるので、実は私は苦手です。


 クラシックは長い。

 しかしバッハは一楽章が十数秒の曲も書いています。

 

 クラシックはつまらない。

 しかし猫の鳴き声が延々続くという歌曲も存在します。


 バロック音楽は、クラシックって美しい♡ と思わせてくれた、私にとって最強最高の音楽なのでございます。

 調べれば調べるほど、面白い。



 バロック音楽期、楽器は今とは異なる仕組み、スタイルであることが多かったです。

 たとえば。

 現在フルートと呼んでいる楽器。

 バロック時代には現在でのリコーダーを指していました。

 フルートは、バロック時代には横型のリコーダーフラウト・トラヴェルソと呼ばれていました。

現在のフルートは殆どが、銀や、洋白という合金で出来ています。私はセラミックやガラス製のフルートがあるということも書物で読んで知りましたが、たいていが金属です。

 フラウト・トラヴェルソは木製。黒檀やグラナディラは知っていましたが、調べてみると柘植や楓、梨ということもあったようです。また割れやすいので残っている楽器は少ないものの、象牙製のものもあったということです。

 そのことからもあり、また発音体の区分からも、フルート属は木管楽器に分類されています。

 そのように現代の楽器となるものをモダン楽器。

 バロック時代以前の楽器を古楽器と呼びます。

 生まれたときから同じ姿をしている楽器は、ヴァイオリン属くらいではないでしょうか。

 ただし、ヴァイオリンの弓は、モダンとバロックでは形状が違います。弓の反りが逆なのです。力が入りやすく、のびやかで力強い音が出るモダンの弓は、理に適った反りをしています。しかし、バロックの柔らかく繊細な表現もまた、味わい深いものです。



 次回に続きます

 

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