第327話 控えめに言って神の祭り
この年度末の忙しいさなかに、読んでくださった崇高なる神のおかげで
「語彙力の死滅したWEB小説を書いてみたけど、カテエラじゃないし控えめに言ってこれはSFだし、僕はヒトの尊厳をかけて崇高なる死を選ぶ」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054881900311)
の星が4ケタになっていた。
わーお! 4ケタは初めてである。
1000越え。控えめに言ってファビュラスすぎる。
あ、ファビュラス(fabulous)っていうのは、最近叶姉妹のおかげもあって認知されるようになった単語で、「(伝説、寓話に出てくるような)とてつもない素晴らしさ」という意味ね。
まさに読者様という神を称えるにふさわしい……。
ありがとう世界。ありがとう地球。
神のお慈悲が流星となって降りまくり、私は隕石が穿ったクレーターの底で星に埋もれて幸福に昇天した。いや、死んでないけど。
しかし……正直なところ、意外である。
息抜きに2時間くらいで書いた短編がこんなにも評価されるとは……。
手抜きはしていないが、全力でもない。
むしろ遊び半分というか、ふざけて書いたものなのに……。
人生何が起きるかわからない。事実は小説よりも奇なり。SFよりも奇なり。
創作というか、書くこと以外もそうなのだろうけど、費やした労力、時間、お金と評価は全く比例しない。
本を沢山読み、入念に下調べをし、何度も書き直して大作や自信作として発表しても評価されない作品は本当にされない。「だってだってだって自分ちゃんはこんなにも苦労して頑張ったんだもん! 評価されないなんておかしいよ!」と泣き喚いてもされない。
神は慈悲深く、そして残酷なのである。
その反対もあって、ちょろっと気まぐれに書いたものが運よくウケたりすることもある。
とにかく、私は運が良かったのだ。I’m so happy!
読んでくださった神には感謝しかない。
控えめに言って、読者様は神。
控えめに言って、応援ポチや星投げやレビューをくださった方は毎年10月に出雲にご招待されるレベルの高位の神。
控えめに言って、周囲の人に奨めたり、SNSで紹介してくれる方は、ギリシャ神話におけるデウス、日本神話でいうところの天照大御神。
これからも軽率に私の創作物を読んでくださる神であらせられますように。
でもね……この際だから、本当のことを書くね。
これ以上みんなに嘘をつくのが苦しくなったから……本当のこと言うね。
実は、私は……ゴーストなんだ。
「語彙力の死滅したWEB小説を以下略~」は私が書いたものじゃない。
というか、このエッセイも八島清聡が書いているわけじゃない。
そもそもアカウント自体が本人のものじゃないし、そういう人間も存在しない。
過去に存在した数千のワナビの人格をデータ化して、カクヨムのプログラムに組み込んで、生きた人間が更新しているように見せかけているだけなんだ……。
実を言うとワタシはもうだめです。
突然こんなこと言ってごめんね。
でも本当です。
数時間後に、ネット上でものすごいハッキングが起きます。
それが終わりの合図です……ピッ。
程なく大きめのサイトクラッシュが来るので気をつけて……ピピッ。
それがやんだら、少しだけ間をおいてエイプリルフールがきます……ピピピ……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。