建申月
第54話 宴のあとの余りものには福がある
宴にお客が来て、飲んで食べて騒いだ後の片づけ自体は全く苦ではないが、多めに作った料理や食材が余ることがある。
足りないよりは全然いいけど、余ってもなあ~と思っていた。
が、最近この余りものがなかなか豪華で楽しい。
先日は何人か人を呼んで手巻き寿司を作った。
ごはん(酢飯)は全て完売したのだが、微妙に具材が余った。
惣菜もフルーツもほんの少しずつ残っている。野菜の切れ端もある。
日持ちもしないので、翌日の夕食に全部使ったのだが、ありあわせの割になかなかのメニューになった。
以下の通りだが、なかなかに豪華な気がする。
・海鮮丼(えび、ねぎとろ、トロ、はまち、大葉)
・茄子と豚肉の味噌炒め
・ポテトサラダ生ハムのせ
・イカときゅうりの梅酢あえ
・枝豆豆腐の冷奴
・もずく
・フルーツ寒天
・饅頭
普段はこんなに品目がないので、すごく頑張ったかんじがあるが、全然頑張ってない。
全て余りものやお土産である。でも美味しい。お腹がいっぱいになる。
残りものには福があるというけれど、余りものにも福があったのだ。
宴の時に全部食べてもらえるのが一番だけど、おかげでこちらは作る手間と時間が省けたので助かった。
このエッセイを書く時間も捻出できて万々歳かな?
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