第10話 書く前に卵を食べる
以前、友人から「書く前に卵を食べるといいよ」と言われた。
頭がすっきりして書きものがはかどるという。
そうなのかと思い、以来家にいる時は、書く前になるべく卵を食べることにしている。
大抵は冷蔵庫にあるし、卵自体も好きである。生でも加熱しても美味しい。手軽な食材で調理も簡単で、重宝している。
昼や夜に実践してもあまり意味がないと思い、食べるのは朝、朝食である。
自分だけかと思ったら、(名前は失念したが)あるプロの作家も卵を食べることを勧めていたので、割とメジャーな物書き健康法であるらしい。
卵には「コリン」という栄養素がたくさん入っており、脳の記憶力を高めると言われている。同じく卵に含まれる抗酸化剤「ルテイン」「ゼアキサンシン」は目によく、紫外線や視力の低下を防ぐ。目が疲れてくると書くスピードが落ちるから、この効能はありがたい。たんぱく質も豊富だし、物書きでなくとも普通に健康に良い。
私のお勧め……というか、よく作るのはベーコンエッグサンドイッチ。
以下の手順は一人分。二人なら二倍だし、子供ならその半分。
① 食パン2枚をトースターに放りこむ
② フライパンにオリーブ油をしき、ベーコン2枚をカリカリに焼く。
その上に卵を一つ割って軽く塩コショウ。蓋をして火を止め、5分ほど置く。
③ トーストにスライスチーズとベーコンエッグをはさみ、マヨネーズとケチャップを少しかけて完成。
ものの10分もかからない。実に簡単である。
最後にサンドイッチを半分に切ってかぶりつく。黄身が少しとろっとしていて美味しい。
このサンドイッチと牛乳とヨーグルトが定番メニュー。
さらに生野菜のサラダなどがあれば完璧だろうが、面倒なので白菜やきゅうりの漬物をぽりぽり食べている。洋風の食卓に、突然の漬物。ちょっと塩分が多いような気もする。
パンの気分じゃないときは、シリアルに目玉焼きか、卵かけご飯。ゆで卵に塩。
確かに食べた後は、文筆がはかどるかもしれない。
少なくともこのエッセイはせっせと書けているのだし。
やったことのない人はぜひお試しあれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。