ひとりだとあんまりゲーミフィケーションされない男/『江戸前の旬』と別れられない男

 マンムーコミュニティデイだが、「大親友」はなんかなんだっけな。忘れた。なんか用事で来れないと行っていたので、ソロプレイだった。というのもあるし、そもそもマンムー自体以前のコミュニティデイでまあまあ集まってるし。ボーナスは「ポケモンを捕まえたときのほしのすな3倍」なので、あちこち歩く必要はそこまでないし。というわけで、マンムー収集だけはそれなりに集中してやったが、結局歩数は4500歩くらい。普段の1/3~半分くらいで満足してしまった。まんまとゲーミフィケーションされる性質だと思っていたが、そこには「人」が必要なのである。ここが難しいところで、真実痩せようと思ったら他者と断絶しなければならない。これは常々主張しているところだが、そうやって他者と断絶すると、運動チャンスも失われるのである。難しいところですねえ。


 とかなんとかつぶやきながら帰宅して、月曜日と火曜日はぎっちりバイトを入れたものの、ゴールデンウィークのはじまりである! さすがにちょっとやる気ある。ということで、以前解体した本棚の跡地の整理を始めた。で、これもその本棚解体した時に書いたと思うが、近所に集会場みたいなのがあって、当たり障りない漫画だったら置いておきたいというんだよね。で、俺の手持ちでおそらくもっとも当たり障りのない漫画は『江戸前の旬』だと思うので、これは送ろうかなと思っていた。で、送るからには……と思って読み返すと、やっぱおもしれえんだよな~ッ! クソー。俺はかつて美味しんぼ時空に片足まで踏み込んで、【手順レシピ】を間違えた結果その時空に入ることができなかったので(https://kakuyomu.jp/works/1177354054881038781/episodes/1177354054893209632 )、諦めなくてはという気持ちと未練たらたらな気持ちが二つある。最近「マンガワン」で『ラーメン発見伝』と『ラーメン再遊記』を読み、「小説家になろう」で『異世界ラーメン屋台、エルフの食通は『ラメン』が食べたい(https://ncode.syosetu.com/n9911fw/)」も読んでるので、体が料理漫画モードになってしまっているというのもあるかもね。ううっ……送りたくねえよ……こんな面白い漫画をよお……!! でも段ボールまで買ったしな。ということで泣く泣く、読んでは詰め、読んでは詰めとやってるうちに夜になったので日記書いて寝た。


 2023年04月30日 09時37分の測定結果

 体重:106.30kg 体脂肪率:34.50% 筋肉量:66.00kg 体内年齢:52歳


 まあ減らんか。納得ではある。


 ところで『江戸前の旬』読んでると、おおむね次の類型があると思う。


 1.単純に「これはうまい/まずい」譚

 2.状況がラッキーで飯によって救われる譚

 3.むしろ状況を飯で改善しにいく譚


 1はまあ簡単でもっとも作りやすいと思う。つまり、「この豚バラ煮込みはできそこないだ。食べられないよ。」式物語である。握った寿司に造影剤をまぶしてCTスキャンする話と言い換えてもいい。どうして「一週間後ここに来てください。本物の〇〇を食べさせてあげますよ」を最初に言わないんですか? 変なプライドが邪魔してるんじゃないですか? ぐっ……!


 傷ついた心は放っておくとして、初期『美味しんぼ』はこの手のものが多かったと思う。一方意外と『江戸前の旬』では比率は高くない。大吾とのバトルの時とかは出てくるが、基本は人情譚が多い。


 で人情譚としては、「2」が最も多いと思う。まあそのだから、金が無くて心中まで考えていたが最後に寿司でも食うかと思ったら、うまくて生きる力が湧いてきたとかね。その類。これはそのー、ご都合主義ではあると思うが、一方でまだ分かる。というのは、この時旬君や大将は別に「自死を思いとどめよう」と思ってなんかやってるわけではなくて、シンプルに寿司を食わしているだけなので、まあだからクライエントセンタードセラピー的というんでしょうか。これは「客が勝手に開眼した」だけであるので、まあ分かるんです。


 3ね。これ。遺産相続で大トラブルが起こっている一家を呼び集めて、バカ貝を食わせると、「はっ……!! バカ貝は、破家貝と書き、一家離散になることの悲しさを暗示しているのだった……!!!」ってなって、みんな仲直りするみたい話。これは明らかに旬側が「やりにいってる」わけですよ。さっきのたとえで言うなら、精神分析的というか。これってさあ、外したときどうするんですかね?


 と俺なんかは思ってしまうが、しかし、真に美味しんぼ時空の住人になっていれば、そんな疑念など浮かぶはずもないのである。逆に言えば、これが達成できた時、人間は真に美味しんぼ時空に入り込めるのである。いつかやりたいですね。それではまた。


 


 

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