きたのあきたの東北記

第36話 雪解け紋様

今年こそ、このまま春になるかと思った頃、また雪が降りました。田んぼに薄く積もっています。

高見から、白い雪と土のストライプが一望できます。稲刈り機を展開した所や、川に沿っている田の縁は、伸びやかな曲線を描いています。ずいぶん気の利いたデザインです。

山を見れば、木々の根元は円く溶けている。いや、もしかして根元は元々積もらないのか、木が熱を帯びて溶けるのか、もしかして日々、幹が伸びているのか？

秋田に来て初めて気づく、雪解けの景色です。

まだまだ観察が足りません。というより、完璧に地球を観察できることは、ないんでしょうね。