第27話 秋冬の種蒔き

時は10月。黄金の稲の波と空っぽの田んぼ。丁度、稲刈りの時期なので、道行きは豊作とボウズの田んぼが同居しています。


さて、今年度の収穫状況はいかがかね、と自分に尋ねる。

長編、中編、短編をそれぞれ1本ずつ。6ヶ月で3作って、これはおそらく遅筆でしょう。

しかも長編で息切れして、だんだんペースダウン、ページダウンしている。


待て待てこのまま新しい春は迎えられんぞ、と独り会議を始める。

この秋冬、ゆっくりじっくり書いて、内容を充実させたい。寒くなるならなおさら、家にこもって良いものを創ろう。

10月から3月も新しく3作、調子が良ければ4作目も書こう。


実りはこの手で創ること。

農家さんならひと仕事終えるところを、急かされる秋なのでした。

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