第25話 岩手青森憧憬

はて、東北四県またがると銘打った自分ですが、二県未開拓なのです。それが青森、岩手です。

友人がいるとか、旅行したとかは言えるのですが。これはどうも深くはない。


でも、ここはひとつ書いてみましょう。


まず、青森は5月の弘前に行きました。これは弘前大学に通う友人を頼りにぽーんと出掛けたのでした。よさこいで踊ると聞いたので、じゃあ行くよとふたつ返事で。さすがの友人も驚いていました。今思えばお祭り好き精神ですね。


弘前公園すでにソメイヨシノさんはいなかったのですが、花びらが多く色濃い桜が待っていてくれたのを覚えています。

忘れもしない民芸、刺し子。藍地に白糸、白地に赤糸の刺繍が鮮やかなペンケースは良い品だった。買わなかったこと、今でも悔やんでいます。


青森でもうひとつ、三内丸山遺跡。有名な巨大やぐらを目の当たりにし、圧倒されました。いったい何に使ったのやら。まだ謎だそうです。何にしてもスケールが大きい。


さて、ここで岩手。秋田からはお隣の県なので、縁が深まりました。

ここで書きたいのは北上芸能祭。8月の炎天下で、さんさ、鬼剣舞、虎舞などたくさんの民俗芸能を見ることができる祭りです。

なかでも早池峰神楽が印象的でした。ハヤチネと言えばエーデルワイスの仲間が咲く山。と思っていたのが、がらりと変わりました。

軽快に高く飛び上がった踊り手がお面を外すと、なんとおじいさんだったのです。なんて身体能力、これが早池峰神楽!とすっかり記憶に刻まれました。


それから、長いささらを背負った鹿踊り。ささらは2本の白い棒で、長いものは身の丈の2倍以上。お辞儀のような動作で、ささらを青い芝に打ち付ける。とても気持ち良さそう。でも鹿の頭も被っていますから、相当重いはずです。やはりこちらも常人ではないでしょう。


青森岩手、なんとか書けました。良かった。でも自分にできるのは旅人くらいです。

秋田と合わせ、三県で北東北と呼ばれます。もっともっと我が陸奥を知りたい。

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