「小説以外の本も読みなさい」

高1の時、三者面談にて、担任の先生の言葉でした。しかも国語の先生だったことにショックを覚えました。とても説得力があったので、小説好きには堪えたのです。

ですが、生徒は全くアドバイスを守りませんでした。

少しは努力したんです。ただ、試しに「小説以外」の本を借りても、一冊も読みきれなかったのです。

新書など、並んだトピックを全て読むのが苦痛でした。つながりが薄いので。実は短編集も同じ意味で苦手です。

それに比べて、小説の方が速く読破でき、心に残る。単純に面白い、続きが気になるからです。

あとはちょっとした反抗心が邪魔をしました。

「何だと！小説をたくさん読んだっていいじゃないか」と。

時が経って、大学でやっと「小説以外」を読めるようになってきました。教育学のレポートを書く際、教授が読み方を教えてくれたのです。

「真面目に頭から順番に読むと断念してしまう。読みたいところから拾えばいい」と。

そして今、ようやく他の本も進んで読むようになりました。題材資料を読むようになってから、興味の幅が広がったのです。

それから、小説を書くようになった自分にこうアドバイスします。

「小説をたくさん読みなさい」と。

「どんな自分を目指すか」によって、読む本の種類は変わりますよね。

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