第33話 経済新聞は読む必要ない
株をやろうとする人は本当は経済の勉強をして、会社の総資産とか自己資本とかがどういうものかと学ぶべきなのであろう。
ところが私は少し調べてみたところでまったく理解ができなかった。用語も本を見て覚えようとするのだが、すぐ意味を忘れてしまう。
そもそも勉強が嫌いだ。
経済新聞を購読して、勉強ばかりの毎日を過ごさなくてはいけないなんてうんざりしてしまう。
100%儲かるというのであれば喜んでするが、読んでみたところで惑わされるだけのような気もするし。
それに軽い気持ちで始めてもいいんじゃないかという反抗心もあったりする。
何をするにも勉強してからでは、その時点で躊躇してしまい何も始められない。
だから優秀な頭脳がなくても何となく分かる部分だけを見て、それで判断してみることにした。
大儲けは頭の良い人に任せて、自分はお小遣い程度儲かれば十分であると。
あとは運が良く、たまたま購入した株が値上がりして大儲けの仲間入りができればいいと思ってみた。
そういう事からも新聞を読みこんで、人よりも早く儲け話を見つけようとしなくて大丈夫だと思っている。
欲しい銘柄を見つけたら、その会社だけをネットで少し調べてみればいいと。
そもそも株価が急上昇すると思われる記事を読んだところで、私には本当に上昇するか判断できない。
値上がるだろうと思っても実際は値下がったりしてしまう。
株は心理戦でもある。実際の会社の経営に関係なく噂や推測だけで値動きする。
「皆が売っているから私も売らなくちゃ」という心理だけでどんどん値下がっていったりもするのだ。
もちろんある程度の期間がたてば冷静になって正常な相場に戻る。
だから1年かけて値上がりしていくものでも、ニュースから1ヶ月は値下がりすることがあったりする。
逆に絶対値上がりすると思われるニュースを見ても、値上がりがいつまで続くか分からない。
みんながニュースに飛びついて初日は値上がったとしても、二日後には値下がりに転じることが起きてしまう。
だから良いニュースを知って、すぐに株を購入しようとするのは危険である。
だってニュースを知っただけで儲けられるのであれば、やっている人全員儲かっているはずだ。
でも実際儲けられるのは、もっとたくさんの情報を仕入れ、分析をして、判断力もある一部の優秀な方たちだけである。
素人は情報に振り回されてロクな目に遭わない。見ない方がマシとも思えてしまう。
損するか得するかも分からない情報を毎日見逃さないようにと気に病むより、気楽に株を保有していた方がストレスを感じない生活になるように思う。
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