第31話 買わない会社
経営が危ない会社や小さな会社は当然であるが、この会社の株は買わないようにしようと決めているものがいくつかある。
① 【IT業界】
買わない業種がある。パソコンなどを扱うIT業界だ。
楽天やヤフーくらい大きな企業であれば別だが、大抵は設立してから日が浅い企業となる。
これは大当たりするソフトなどを作れたら一気に値上がりして大儲けとなるが、IT業界ほど裏付けが乏しい業界はないと思っている。
食品とかは生活必需品として買わなくてはいけないが、パソコン関係は買わなくてもいいものばかりだ。
しかもどんどん技術が進化していく産業で、次から次に会社が創立されて、どんどん倒産をしていく業界だと思っている。
今は大ヒット商品があると言っても、数年後にはもっと進歩した技術で、それに代わる大ヒット商品が他社から出るであろう。
怖くて手が出せない。
② 【東証1部以外】
株式市場が東証1部以外は基本的に手は出さない。
東証2部とかでも有名な企業であれば買うこともあるが、基本は東証1部のみだ。
マザーズとかは新興企業向けというイメージを持っているので倒産のリスクが高いと思ってしまう。
私と同様の考えを持っている人は多いみたいで、東証2部から1部になると急に株価があがることがよくある。
その情報を事前に知ることができたら狙い目かもしれない。
③ 【外国の株】
外国の株も買わない。
そのため本書は日本国内の株についてのみ話をしている。読者の中には日本だけではなくて外国の株も買いたいという人もいるだろう。
私が利用しているSBI証券会社では買うことができる。
まだこれから成長していくであろう外国の企業の株は、すごく値上がる可能性が秘められていて大儲けとなるかもしれない。
しかし為替相場が関わってくるし情報も得にくいので、素人が手を出すのは危険な気がする。
そもそも日本の企業を応援したいという思いが根底にあるので。
ここで購入するか判断する際に忘れてはいけない注目ポイントがある。
それはその株が人気があるかどうかだ。
株価ばかりに目がいってしまうとそこを見落としがちになってしまうので要注意しなければならない。
どうして人気が必要なのかというと、人気がない株の場合、売ろうと思っても買い手が見つからなくなってしまうからだ。
日本では数千万人の人が株をやっている。それだけたくさんの人が欲しがったり、売りたがったりをしているから株の取引は成り立つ。
そんな多くの人が取引している中だとしても、ほとんど取引がない銘柄が存在してしまう。
その場合『買いたいと思っても売ってくれる人がいない』『売りたいと思っても買ってくれる人がいない』となる可能性がゼロではない。
0人というのは現実的ではないが、低い価格でないと買いたいという人がいないというのはよくある。
現在値が1800円だからその値段で売ろうと思っても、買い注文が入っているのは1600円しかないとなると、その値段まで下げるしかなくなってしまう。
株を買うときにはどれだけ活発に取引が行われているかも気に留めておいた方がいいだろう。
株が値上がるというのは、買いたい人と売りたい人がいて、買いたい人が多いから起こる現象なのだから。
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