第29話 年初来安値を見る
もう一つ購入する株を探すのによく利用するのが、ヤフーファイナンスの『年初来安値更新』という機能だ。
これは今年で一番株価が低くなった企業を一覧で表示してくれる。
数千社ある企業の中から最安値になったところを教えてくれるので便利だ。
一応補足しておくが、1月に年初来安値更新を調べてみても一ヶ月の間だけのことしか表示されないのではと思うことだろう。
1月~3月までは前年のものも含めてくれているのでその心配はいらない。
年初来最安値の一覧の中で、有名企業や東証1部の企業を探してみる。
毎日の楽しみみたいになっていた。
そこでタカラトミーやキングジムを発見した。おもちゃメーカー、文房具メーカーとして有名である。
タカラトミーの10年分くらいのチャートを見てみると最高値は1000円位で最安値は400円位となっている。
平均すると600円が相場といったところであろうか。
今回、最安値で表示された金額は440円程なので相場以下となっている。
生活必需品ではないおもちゃという部分に引っかかりはあったが、大手だし購入金額が4万4千円ならたとえ倒産したとしても諦めがつく金額なので購入を決意した。
購入するにあたっては金額指定ができる指値注文を利用している。
ここでいくらに指定すればいいのかいつも悩んでしまう。
440円にするのが無難だが、もっと安くなるかもしれないから430円にすべきかもしれない。
でもそこまで下がらなかったら、せっかくの買い時を逃してしまう。
どうしても少しでも安く買いたいという欲が出てきてしまう。
でもここでよく考えてみると、100株買うので440円と430円の差は千円しかない。
たった千円の差で悩むのはちょっとけち臭いのではないだろうか。
他の銘柄の場合でも1円でも安くと思ってしまうが、これも数百円の差でしかない。
だったら欲しい銘柄が見つかったら、あまりけち臭くやる必要は無いと思う。
私はタカラトミーを440円で注文してみた。
その結果購入はできた。
実際は437円までしか下がらなかったので430円に設定していたら買えなかった。よい判断をしたと思う。
キングジムも同様に購入してみた。
これで毎年おもちゃと文房具が株主優待として届くようになった。
ミニカーとかこの年齢でもらってもいらないというのが正直なところではある。だから子供がいる知人にあげたりしている。
本当はネットオークションに出品すれば1000円くらいになるのかもしれないが、お金よりも身近な人が株主優待というものに触れたり、喜んでもらえたりする方が嬉しいので。
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