第22話 購入後はどうすればいいか

実際に株を購入したらどうすればいいのか。

サイゼリヤを例にして詳細を書いてみる。


サイゼリヤの株を買おうと思った。よく利用するレストランだし、株主優待もある。その時の値段は1300円程でお手頃でもあった。

それじゃあ1290円まで下がったら買おうと、指値注文で1290円にセットして、期間指定を1週間後までとして買い注文を出した。

それを済ませたらあとは何もやることがない。

パソコンの画面を見る必要がない。家の掃除をしたり、仕事に行ったりしてもいいのだ。


サイゼリヤの株価が毎日変動する。

1295円になったり、1320円になったり。

なかなか1290円にはならない。

株を始めたからといっても、株のことをやる時間はほとんどないのだ。

一日一回、保有している株を一覧表で確認して注文していたものがどうなったかを見るだけだ。5分もいらない。


数日後、仕事から帰ってきてパソコンで証券会社の自分のページを見るとやっと1290円まで値下がったようで自動的に購入されていた。

これでサイゼリヤの株を保有することができたのである。


保有している間も株価は上下をするのだが、1200円を切ることが多くなっていった。

いつ見てもマイナス1万円くらいの表示が続くのは、やはり良い気分ではないが、それ以下にはならないのでそんなに失敗した感じもしなかった。

値下がっていても株主優待で商品は貰えるし、ちゃんと配当金ももらえることに変わりはない。

そのうち値上がるでしょうと気楽に考えていた。


数か月後に1300円位まで上昇してやっとプラス数千円を表示することができた。

そうなると今までマイナスだった分、プラスに転じると売りたくなる気持ちが出てくる。

株は値上がったときの方が迷うような気がする。

下がっているときは放置でもいいのだろうが、値上がるとここで売るべきなのか、更に値上がるのを待つべきなのか分からない。

いくらまで下がったら買うというのと同じように、いくらまで上がったら売ろうという目標を決めておくといいのかもしれない。


保有して2年近くたって、だんだんと値上がってきた。

1300円を超えて数十円ずつ上がっていく。

ここらへんで一度手放して、また1200円くらいになったら買い戻そうと思ってみた。

そして買ったときとは逆の1400円まで値上がったら売るという指値注文を指定した。


売り注文を出すと、買う時と同様に何もすることはない。

株価が上がっていき1400円になったところで自動的に売ってくれる。

株価は順調に上がっていき数日後には1400円を突破して売ることができた。2年かけて1万円強の儲けとなった。


株のやりとりとはこれの繰り返しだ。

私の場合は数年単位の長期保有のスタンスであるが、数日単位の短期保有の人もいる。

短期で儲けが出せればそれに越したことはないが、すぐに値上がりすることは少ないので必然的に長期保有となってしまう。

短期で儲けている人はどうしているのだろうと疑問に思う。よほど良い情報を仕入れる術があるのだろうか。

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