第21話 購入してみて

ここで最初に買った株がどうなったか紹介していきたい。


私は乳酸菌飲料のヤクルトが好きである。ジョアやミルミルも好きな飲み物だ。

ヤクルトの会社の株を買った理由は株主優待でヤクルトが貰えると思ったからである。

株を始めたばかりだったのでたいして調べずに買ってみた。

もらえる商品としてジュースとしか書かれていなかったので、乳酸菌飲料が何かしらもらえるだろうとタカをくくっていた。

しかし半年後に届いた商品は果汁100%の本当のジュースであった。

ヤクルトを期待していたばかりに正直がっかりした。素人らしい見事な失敗である。

その悔しさもあってここは売ってもいいと思えた。

3か月後に27万円で買った株が30万円まで値上がりしたので売却した。3万円の儲けに喜んでみた。


株に限ったことではないが、パソコンでマウスのボタンを数回押すだけで、数万円儲かるというのは不思議な世の中だと少し思う。

一日中肉体労働するのがばかばかしく感じてしまう。

そう感じたところでこれが現実なのだから、受け入れた方が得策と割り切るしかない。


ところで数年後のことであるがヤクルト株は80万円程まで値上がった。

27万円で買ったので差額は50万円以上。ここまで保有しておけば良かったと悔しい気持ちはもちろんある。

でも株をやっている人の全員が同様のことを常に思っているだろう。

これは話のネタということで、数万円でも儲けられたらいいと割り切ることが大切だと思う。

最低価格で買えて、最高価格で売れるような理想的なことは絶対起こらないのであるから。


他の銘柄で、極楽湯は一度も売買せず持ち続けている。

毎年温泉施設の無料入浴券が5枚送られてくるので、それを利用させてもらい温泉を満喫している。


かっぱ寿司は半年に一度3000円分のポイントがもらえる。

そのポイントでお寿司を食べにいく。一皿100円のお寿司を二人で食べに行っても3000円で足りてしまうので、無料で食べられることが凄い。

このかっぱ寿司は割が良い優待だと思う。


株の考え方としてこういうことが言える。

『9万円を企業に預けたら、毎年6000円近くの金券が貰えて、返してもらいたくなったら12万円で返してもらえた』


そう上手くいかない場合ももちろんあるが、そう上手くいく場合もけっこう多い。

家のタンスに9万円置いておくのと、企業のオーナーになって特典を享受するのと、どちらが良いかは明白だと思う。

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