第2話 後輩君

今日もいい天気です!!

とっても晴れて気持ちのいい朝です!

「お母さん!行ってきます!!」

「行ってらっしゃい」

母は笑顔で手を振り私を見送ってくれました。

今日も楽しいことがあるといいです!!

「あっ!先輩!!」

びっくりして後ろを振り向くと私の大好きな後輩君が走りながらことらに手を振っていた。

早速いいことありました!後輩君が頑張って走っているのはとってもかわいいです。

後輩君は私のところに駆け寄ってきて

「おはようございます!先輩!!」

とっても可愛い笑顔で挨拶をした。

ほんとに後輩君はかわいいです。

「おはよう後輩君。後輩君は朝から元気だね」

「はい!元気ですよ!だって朝から先輩に会えましたから」

後輩君は満面の笑みでそういった。かわいい後輩君♪

「私も朝から後輩君に会えてうれしいよ!!」

「ほっ、ほんとですか!?俺もすごい嬉しいです…!!」

後輩君可愛い……。

「はっ!がっ学校行きましょうか!」

後輩君は道で止まったまま話していたことに気づいたようであわててそう言った。

「うん!」

学校につくと後輩君とはお話しできなくなってしまった。

それは仕方のないこと。だって後輩君は一年生で私は二年生だから学年が違うからお話しできないのです。寂しいです。


放課後!やっと帰れます。

「先輩!!」

その聞きなれた言葉と声の主のほうを見ると可愛い後輩君が私のほうを見て手を振っていました。

「後輩君。こんにちは」

「先輩!!俺と一緒に帰ってくれますか?」

「もちろん!!一緒に帰ろう後輩君」

「先輩。いつになったら俺の事名前で呼んでくれますか?」

後輩君は少し顔を赤らめながらそう言った。

後輩君はよく顔が赤くなる。後輩君は恥ずかしがり屋さんみたい。

「うーんいつかなー後輩君が卒業したらかな」

「俺が卒業したらですか?どうして…」

後輩君は少し落ち込んでいる様子だった。

「だって卒業したら後輩君じゃなくなるでしょ?」

「そうなんですか?でも…卒業したら高校の先輩と後輩っていう関係になりますよね?」

「うーんそうかもしれないけど…私だっていつまでも後輩君呼びは嫌だから、卒業したら名前で呼ぶねってことだよ?」

「なるほど!!」

後輩君は嬉しそうだった。

後輩君はすごい犬っぽい。

だってたまに耳としっぽが見えるから。

「あのっ先輩…その…えっと…」

後輩君がもじもじしていた。

「どうしたの?」

「その…突然なんですけど……俺と……付き合ってください……!!」

その告白は本当に突然でびっくりした。

後輩君の顔は今まで見たことないくらい赤かった。

「後輩君は私と恋人になりたいの?」

「はい…!!そうです先輩。俺、先輩と恋人になりたいです」

「うん。いよいよ」

後輩君は私の言葉に驚いたのか硬直していた。

「後輩君?どうしたの?大丈夫?」

私が後輩君に近づくと

「だっ大丈夫…です…先輩」

後輩君はまた顔を赤らめながらそう言った。

「あっあの…先輩近いです」

「ダメなの?だって私達恋人になったんでしょ?ならこのくらい近くてもいいと思うの。あっ手を繋いで帰りましょ?後輩君」

私が後輩君に手を差し出すと後輩君は少し震えながら私の手を取った。

初めて後輩君と手を繋いで帰った。

私は後輩君と恋人になった。

ふふっ、私の可愛い後輩君から私の可愛い彼氏くんになったのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

先輩と後輩 ぺんなす @feka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ